2014年11月17日月曜日

NHK『晴れ、ときどきファーム ! 』のロケ場所はこんなところ

以前のブログでNHKのBSで放送されている『晴れ、ときどきファーム!』について書いたことがある。2012/6/10ブログ

この頃の放送内容は、MAXという女性歌手グループのメンバー3人が千葉県の某所に借りた古民家に週末に来て、カワイイ出で立ちでおシャレに農業のまねごとをする・田舎の生活の楽しさ(一瞬そこに身を置く心地よさ)を満喫する、というものだった。
一方で我が常陸大宮市の某所が撮影現場のTBS金スマ『ひとり農業』。泥だらけ・汗だらけになりながら孤軍奮闘する地元民と化した渡辺氏と、『晴れ、ときどきー』は対極にあるような内容の農業紹介バラエティーだ、と記した。そして、どちらも誤解される部分はあろうとも農業プロパガンダとしては大変良い、とも。

MAXバージョンの『晴れ、ときどきー』は、腹立つような映像ばかりであったため、一回きりしか見ておらず、それ以降は全く見ていなかった(金曜夜11時過ぎという遅い時間でかつBSプレミアムでの放送・・ということもある)。
         
昨年の春から『晴れ、ときどきファーム!』の内容がリニューアルされているのを最近知った。上記の理由で番組を見ていなかったので知らないでいた。
   『晴れ、ときどきファーム!』番組HPはこちら
新しい内容では、メンバーも入れ替わり村上知子(森三中)、長野博(V6)、滝沢沙織の3人が、週末だけ古民家をシェアハウスして、農業を体験したり採れた野菜を調理し、料理を食べながら紹介するというもの。
NHK番組そのものはまだ見ていないが、動画投稿サイトで放送内容を見て知った。

ロケ地も変更になっている。GoogleMapで調べてみた。

今度も同じ千葉県で外房の某所。古民家の立つ場所は山を背に南が開けたやや高台で、居住するにも農業をするにも良さそうな環境だ。周囲の生け垣や庭のつくり、建物内の誂えなどから推察するに、ちょっとした地元の名士が住んでいたものではないだろうか。
どんな環境なのか興味があったのでロケ地を調べた。
(暇なヤツだ、物好きなヤツだ、と思われても仕方ない・・・)
番組中に場所を推定できるような映像や人物が割りと出てくる。それらの断片的な情報を整理分析するとおのずと場所が狭まってくる。小生は千葉県内の地理にも少し心得があるので、Google Mapを使ってあれこれ探すと、あったのである。
わりと簡単にここを特定できた。
番組の中では『近くの農家の方に・・』とか『近所の●●で・・』といった表現で紹介される位置特定の情報も、古民家のあるロケ現場から随分と離れた場所もある(外房であることは確かだが、10キロ程度の範囲で離れている)。
所在地の詳細は番組関係者・地元住民の方々にご迷惑をかけるためここでは記せない。
わが常陸大宮市における金スマひとり農業のロケ地ほど山の中ではない。南房総の素晴らしい環境の地であることは確かである。
TVで放映されている範囲の画像

やっていることは前のバージョンと同じようなものだが、季節の旬野菜を使った料理を紹介する部分が増えたようだ。ちょっとオシャレな料理が並ぶが、手が込んだ料理というわけでもない。料理のレシピは番組HPのなかで『畑のごほうび』として載っているので、(番組自体はほとんど見ないが)眺めることがある。試してみてもよいかなと思わせるものも多い。実際に作るかどうかは別にしても、参考になる情報がたくさんあり、見ているだけでも楽しい。
たとえば、柿を鶏肉や野菜とともに炒める料理や、柿と豚ロースの串焼きなど(2013/11放送)考えてもみなかったものだろう。
         
当たり前だが、このロケ地の古民家自体も、屋敷周辺も、畑も、週末農業だけで手入れされたレベルではありえない、実にきれいなものだ。番組収録用にきっちり整備されている。ひとり農業も同じでドキュメンタリー番組ではないのだからこれで良いのである。

2年前のブログに以下のように記した。今も思いは全く変わっていない。どんな形であれ、田舎での生活や農業の持つすばらしい魅力を広報してくれることは良いことだ。

このようにマスメディアがこぞって『農業体験』を番組にすることが興味深い。
自然体験、セラピー、スローフード、環境教育、ふるさと再発見、田舎暮らし、グリーンツーリズム、自然再生、里山保全活動・・・。農山村では、あらゆる活動を通じて、人々は汗をかき、仲間を作り、自らの想像力を刺激し、達成感を味わうことができる。分業化によって効率を追求してきた企業では発揮できなかった個人の能力がアウトドアでは発揮できる。その大切さと素晴らしさに改めて気がついたか。
この類の番組が人気をもって続いていることは、ストレスの多い都市生活スタイルからの自然回帰の表れかもしれない。祖父母の時代とは違って、都会生まれ、あるいは農業と距離のある生活環境で育った第三世代の若者たちにとっては、農業そのものも農山村も、珍しく面白い未知の体験場であって、ワンダーランドなのであろう。
きっかけも、アプローチ方法も、どんな形であってもよい。
自分たちが食べて命を長らえるための尊い『食物』に対して、関心と興味を持ち、少しでもそのありがたみを感じてくれればよい。

2 件のコメント:

  1. 自然の中で一息つけて、何とも言えぬ心良い気持ちになれるところ

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  2. 農業は大変というのはあるけれども、そこに焦点を当てるのではなくまずは農業に興味を持ってもらう為に農業の恵みに焦点を当てそこにちょっとした農作業を合わせて紹介する。良い番組だだと思いました。
    TOKIOのDASH村も良い番組でしたね。

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