2014年11月28日金曜日

2014年・水郡線C61運行(6) 住民も決意

試運転2日目は静かなものだった。朝の上りのSLが予定時刻に通過していった。
初日ほど玉川村駅周辺に人出は無く、マニア数人が、いつもの人気撮影スポットに三脚を立てていただけだった。
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このスポットは下りのSLが煙を吐きながら玉川村駅から進んでくるのを正面からと、その後のややカーブして走る姿を捉えられるのが良いらしい。人家からやや離れている田んぼ脇の場所だし、すぐ近くにある家は無人であるのでトラブルは起こりにくい、とは思う。
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自宅敷地内や周辺を見知らぬ人がウロウロするのが無いということは、田舎者としては心穏やかなものだ。

玉川村駅のすぐ北側100mほどで、駅を出発した下りSLが程よい角度から写せる場所がある。
いつも撮影する人が押し寄せる線路の土手だ。
だが、ここは個人のお宅の敷地である。
前回までは立ち入りも自由に出来たようだが、今朝見たら、『立ち入りを遠慮願います』との立札が立てられていた。

住民も業を煮やし、決意したようだ。
夜露で文字が滲んでいるだけに
より強い訴えに見える
JR東も線路内立ち入りなどの危険行為があったらSL運行中止もありうると警告している。
仮にそのようなことになったら、その原因となった立ち入りをした人は、JR東をはじめSL運行に費用を負担している自治体などから訴えられ、運行中止に伴う損害賠償の責を負うことになるのではないだろうか。
あるいはJRから運行妨害で被害届を出されたり、鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)で訴えられるかもしれない。
とにかく節操のない撮影者、常識が無い撮影者が増えているだけに、彼らに対する警告の意味合いからも本当に裁判を起こす可能性も十分にありうる。

SL運行をしている各地で同様のトラブルが発生して、JRも住民も手を焼いていると聞く。過去には警察がJRからの告訴を待たずに捜査を始めた例もあるようだ(2010/2のJR関西線での撮り鉄侵入)。

立札のこの個人のお宅でも、屋敷内に立ち入らぬよう警告しているのであり、それを無視する形で立ち入ると、ややこしくなるだろうことだけは想像に難くない。110番通報もありうる。
ちょっとだけならいいだろう・・・は毎回繰り返されるSL騒ぎにうんざりの被害者にとっては通用しない。さらには、一言声を掛ければ立ち入りも駐車も、きっと許してくれるだろう・・はもう通用しなくなっているのがこの付近の人たちの現実だ。
残念なことだが、なんだか人の心がギスギスしてきた。

民事罰や刑事罰もありうるこの問題。そこまでのリスクをとりますか??
試運転2日目の上りSL

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