2013年8月29日木曜日

古代ハス 花托を収穫した。が

この夏は、古代ハスの花が目を楽しませてくれた。
開化して4日ほどの短い命。
酷く暑かった8月の、一服の清涼剤であった。

青々としていたハスの田んぼも間もなく稲刈りとなる。
花が散った後の『花托』は一足先に枯れたため2つを切り取った。
そしていよいよ次は、種から発芽させて株を増やす実生に挑戦だ・・と意気込んだ。
花托 まるで蜂の巣だ
幸いなことに、ハスの種子からの栽培については、他の方の今までの試行錯誤のデータがネット上に公開されている。それらを参考にしていろいろとプランを練ってきた。
来年の春に計画をスタートするつもりでいた。

・・・なんとなく感じ取ってもらえるだろうが、表現が失望感というべきか敗北感が漂う過去形である。

花托の穴には一個ずつ種がはいっている。
入っていた種は2つで計40個ほどだ。

それらを調べてみたら、全て中は空っぽだった。


ネットで読んだ種子から育てたという参考記事によれば、種子はとても固いとのことだが、今回穫れた種は爪で容易に割れた。そして中味は空洞。
調べて分かったのだが、ハスは『雌性先熟』を特徴とする『他家受粉』の植物であるようだ。
つまりは、そもそもオスとメスの花が無いと受粉は無理なので、このように数が少ないと雄花・雌花が揃わなかったのだろう。・・分かれば単純なことだ。
そのうえハスは、自家受粉を避ける仕組みを発達させていて、雌花が先に熟し(つまりは雄花は後で熟し花粉を出せるようになる)、他から運ばれる雄花の花粉しか受け付けない。
したがって同株の雄花からの受粉は行われない、ということだ。
別な株が無いと実は付かないのだった。

ということで、今回は花を楽しめただけで実生の挑戦はまたの機会にお預けである。

この結果を受けて、来年は何としても対策を講じたいと。
→どこかから開花した大賀ハスの花粉を採取して持ってくるほかあるまい。
 いや、種を正式なルートで入手するほうがまだ容易であろう。
  ・・などなど思いは巡っている。

将来、皆さんにお分けできるほど増えて、いろんな場所で『古代ロマン』をともに愛でられる日が来ると嬉しい。
(・・・かつてお分けしたヒマワリの種。こちらの方はお持ち帰りになった皆さまが多数おられて、それぞれの場所で種を蒔いて下さり花を咲かせているようだ。ほんとうにありがとうございます。。)

ちゃんと受粉できて、こんな可憐な花が身近にたくさん咲くといい。

2013/07/31撮影

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