いまこれら巣箱は、悲しいかな、セミたちの格好の脱皮所としての役目を果たしている。
どの巣箱にも一台あたり5~6個のセミの抜け殻が付いている。
入居をひたすら切望したミツバチは入らず、抜け殻だけがへばりついている姿というのは何とも皮肉な図である。
セミの抜け殻は別名『空蝉』という。そしてまたこの世に生きている人間のこと、転じてこの世そのもののことの意味もある。
なんとなく哲学的だ。
(注)セミの幼虫は、なにも巣箱を特別好んでよじ登ってきて脱皮している訳ではない。巣箱は杉板で作られているためくっついている抜け殻が良く目立つだけで、実際には周囲の木々の幹やら枝やらにも多くの抜け殻が確認できる。
そこらじゅうにセミは卵を産んでいるだろうから、土中を這い上がってきたらたまたまちょうど良い巣箱があった、ということだろう。
ここはそんな場所だ。
そこここに抜け殻がくっついている。 だがどうしてわざわざ逆さになるのが多いのだろうか・・ |
セミの抜け殻も、オスメスの判定ができる。
興味ある方は次のHPを参照し、セミの抜け殻を手にとって眺めてみるとよい。
セミの抜け殻、雌雄判定方法
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