ために今年は脱穀作業がなかなか出来ずにいて、大幅に遅れてしまっている。
例年なら余裕で脱穀が終わっている時分なのに。
天気予報に注意し、空を仰いでため息をつく日々であった。
今日は台風17号が接近しているが、ここ2日続いて晴れたため、この機を逃すまいと脱穀作業に勤しんだ。
なんとも天候に左右されてしまう従来型農業である。
このような天候に左右されることを嫌い、かつ作業効率性を追求するならば、機械化農業(高価なコンバイン・乾燥機などへの投資を)に突き進むべきなのであろうが、残念ながらその気はない。
経済合理性が無いからに他ならない。
年に数日しか使わないこれらの高価農機具類に、高級乗用車並みのコストは掛けられない。
この人力に頼る方法には限度があるのは事実で、正直体力的に辛い一面も確かにある。
ただ与えられている時間はたっぷりあるので、そこまで効率性を求めるものでもないな、という開き直りの精神でもある。
それにこれらの作業を、趣味の一環と考えている部分もあって、辛い作業にも快感を覚える。苦にはならない。逆に『ああ、生きているんだなぁ』という充実感に満たされる瞬間でもある。
台風の雨風が始まる前に、今日予定していた田んぼにおいての脱穀作業と脱穀後の稲藁の引き上げまでを、どうにか終えることが出来た。
これで精神的にもちょっと一段落といったところだ。
周囲を見渡すと、すっかり秋の様子。
もう明日から10月が始まる。
ヒガンバナもちょうど盛りだ |
銀モクセイが真っ盛り。 この甘い香りに偶然接すると、秋の到来を実感する。 |
台風17号の接近中であるが、午前中は穏やかな秋晴れに恵まれた。
そんななかブルーベリー摘みなどで何度か当園を訪れてくださっている方が、お友達を誘って5名で、東京から栗拾いにお越しになった。
全員が初めての栗拾いとのことで、大変楽しまれたようだ。
大きな栗の木下で、あなたと私、仲良く〜・・・♪ 手前は蕎麦畑。まだ白い花の盛りだ |
枝に成っている栗のイガに驚き、落ちている栗に驚きで、何もかもが新鮮だったようだ。
ひとしきりワイワイガヤガヤの栗拾いのあと、籠一杯の栗(と、きっと溢れんばかりの満足感)を各家庭にお持ち帰りになった。
迎える側が田んぼの作業が立て込んでいて、栗の収穫まで手が回らなかった折りでもあって、助かったというのが正直なところではあった。
わざわざ高速道路を使い、遠路はるばるお越しくださり、ほんとうに有難いことである。
感謝申し上げたい。
サービス面ではまだまだ至らぬところばかりではあるが、これに懲りずまた来年もお友達を誘ってお越し頂ければ幸いである。
初夏のブルーベリーと秋の栗は、皆さんにきっとご満足いただけるだけの質・量はあるものと自負している。
ではあるが、現状に甘んじること無く、更なるサービス向上を目指し、これからも改善を続けていたいと思っている。
今週末(10/6・7)もまだ十分に栗拾いは楽しめそうだ。
ご希望の方は、ぜひご連絡を。
まだまだ沢山の実が付いており、程よく色付いている。 あと一週間ほどは栗拾いが忙しい。 |