2012年9月4日火曜日

おふかけ(名詞)・・・茨城弁の古語あるいは死語

今日は、夕方18時過ぎから激しい雷雨となった。
このような雷を伴って降る激しい雨+風を、当地では『おふかけ』と呼ぶ。
いや呼んでいた、と言ったほうが正確だろうか。
多分、茨城弁としてはもはや古語になっているか、あるいはすでに死語かも知れない。
我々が子供の頃、親の世代まではよく日常の会話で使っていて耳になじんだ茨城弁の単語である。
いまも通じるが、あまり聞かれなくなった言葉だ。

         

『おふかけ』。
おそらくは『お』は接頭語。『ふかけ』は吹っ掛け=吹き掛け。
つまりは激しい雨が雷と風を伴って吹き付ける様、であろう。

個人的な感じ方かも知れないが、あくまで雷と風を伴うものがおふかけであって、これらが伴わない場合は『おふかけ』とは呼ばない(・・単なる雨、若しくはお湿り)ようなニュアンスだ。
今日の突然の雷雨+風で、ふとこの言葉を思い出した。
真っ黒な雲がどんどん広がり、
やがて雷鳴とともに激しい雨が降り出した
雨が降らず、溜め池も水位が下がってきていた
昨夜に続く雨である。
少しまとまった雨だ。

これで乾ききった畑も地中までやっと湿り気を帯びよう。
おふかけも、カラカラ天気続きの時にはまさに天の恵み・慈雨。
地中の冬野菜の種子も喜んでいるに違いない。
雨も適量で適時ならこれ以上のものはない。

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