2012年9月11日火曜日

レンコンの穴

レンコンは地下茎を食べる食材だ。
例のシャキシャキとした食感はたまらない。
煮物にも良い。
辛子蓮根は熊本の郷土料理で、あの辛味のファンも多いことだろう。

このレンコン、茨城県が27,900t(平成20年度の農林水産統計)で収穫量トップを誇る代表的な農産物だ。
2位の徳島県が10,700tであるので、ほぼ2.6倍のダントツの一位である。

        

地下茎を輪切りにすると、いくつもの空洞が開いている。
『先が見通せる』ことに通じ、縁起がよいとされる。
おせち料理にも使われる所以だ。
この孔は通常は8つだそうだが、山口県岩国で生産されるレンコンは9つまである、とWikipediaにはある。

        

JR常磐線の土浦駅~神立駅の間周辺にもレンコンを栽培している畑(泥の田んぼと言うべきか)が広がっているのが見える。
基本的には泥の中の作業であり、稲作とはまた違った苦労もあるのだろうと思う。

我が家の田んぼの一角にもハスを植えている場所がある。
泥濘がひどいために稲を植えるのを避けている一角だ。
由緒は極めて正しい『大賀ハス』を頂いて植えたのであるが、手入れが悪いせいか、いまだ蓮の花が咲いたことがない。

今年も田んぼの稲の間にも根を伸ばして、その蓮の葉を広げている。
稲穂の中の蓮の葉

当然のことながら、稲刈りには邪魔であるので、地下茎はそのままにして葉っぱの茎の部分から刈り取る。

        

いままで注意して眺めたことがなかったが、茎の切り口・断面を見て驚いた。
ちゃんと地下茎と同じように孔があいているではないか。

孔がちゃんと開いているハスの茎
いやはや、なんとまあ自然の不思議なこと。
神様はこんなところにまで、お拘りになったらしい。
ただし、この茎、あのレンコンの食感と味があるかどうかは定かではない。

0 件のコメント:

コメントを投稿