2012年9月1日土曜日

ニホンミツバチの採蜜 〜『玉川はちみつ』の完成

本日(9/1)、ミツバチの巣箱を開けて採蜜を行った。

かねてより当ブログで情宣していたこともあって、常陸大宮市内在住の2組3人の見学希望があり、これらのお客さまを交えての巣箱の御開帳となった。

         

YouTubeに投稿されている採蜜作業の動画(ニホンミツバチの採蜜 Part1〜4)を元に、機材も市内の大手ホームセンターYで調達した。
特に、蜂蜜は『糖度(Brix)』により保存のための処置が変わるので、この『糖度』が正確に計れるかどうかが肝で、品質が左右される。
( ☞ 一般に、糖度が78%より低い場合、常温保存するとアルコール発酵が始まってしまい、保存できないということだ。(社)全国はちみつ公正取引協議会の定めるはちみつ類の表示に関する公正競争規約で、国産はちみつにあっては水分23%以下、つまりは糖度78%以上、と決められている。はちみつ類の表示に関する公正競争規約 別表に規定)
なので、蜂蜜用の糖度計もネット通販であらかじめ購入しておいた。

準備万端整え、この日を迎えた。
凝り性なのであろうか、このような場合には、かなり形から気合いを入れて入ることが多い。

         

屋根、天板、と外して最上段を切り放すと、ミツバチの巣本体が姿を現す。
予想以上の綺麗な巣であり、まさに蜂蜜色の蜜がにびっしりと詰まっている。
一同感激の瞬間である。
天板を外すと大小7枚の巣が姿を現した。
どれも密がしっかりと詰まっている。
全員が香り立つ蜂蜜の香りに驚いた。
箱が大きく動かされ、ミツバチ達は驚いているはずであるが、意外にもあまり攻撃してこない。

この段を切り離し、トレイに移す。
そうやっている間も、蜂蜜がポタポタ滴り落ちる。
予想以上の多量の蜂蜜が詰まっているようだ。
切り離したばかりの巣箱
まだ何匹かのミツバチが巣に纏わりついている。
強い蜂蜜の香りが漂う。
とろ〜りと滴り落ちる。
外した天板にも蜂蜜はびっしり付いている
天板に付いた蜂蜜の糖度を測定すると、なんと89.3%。

ベタベタするほどの高い数字に驚いた。

最上段を切り離し、巣にナイフを入れ、ひっくり返して同じように巣にナイフを入れる。

このように巣にナイフで切り込みを入れて、蜜がより滴り落ち易いようにするのである。
巣は予想以上に柔らかく、ナイフを入れると形が簡単に崩れてしまう。
その都度、密がじわ〜っとしみてで来る。
内部には蜜溜まりも見える
参加者のみなさんそれぞれ、蜜がべったり付いた巣の破片を口に運び、その甘さに驚嘆の声を上げる。


参加者の方へお分けするには濾過・瓶詰めなど作業が必要で、時間がか掛かるため、後日お渡しすることにした。

         

夜には早速、濾過作業と瓶詰めを行った。
トレイに溜まった垂れ蜜を、油濾しのペーパーで濾過してゴミ(巣の破片・ハチなど)を除去。
煮沸殺菌した瓶に流し込み。
この段階で再び糖度を計測したところ、90.7%。

かなりの濃さが確保できており、十分に長期保存に絶えられる品質である。
上出来である。ハチたちに感謝である。

まだトレイの中では蜜が垂れ続けているが、既に2,500g( 200g×8瓶 , 300g×3瓶 )を瓶に格納できている。
たった一段の巣箱(内寸W220mm × D220mm × H140mm)でありながら恐るべき蜜の量ではないか。

お手製のラベルを貼って完成。
『玉川 はちみつ (Tamagawa Honey)』と名付けた。
ラベルにもちょっと凝ってみた
やや濃いめの紅茶の色をした濃密な蜂蜜である。
初めて形となった『玉川はちみつ』(非売品)

この蜂蜜を心待ちにしている親類も沢山いる。
さっそくお裾分けするつもりだ。
皆の驚く顔と、喜ぶ顔が見たい。

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