『茶花』と書いて、『ちゃばな』と訓読みするとお茶の花のことであり、『ちゃか』と読むと、茶室に飾る花のこと、になる。
日本語が難しいと言われるのはこんなところにある。
ちょうどお茶の花が真っ盛りだ。
いまもお茶の木は畑の隅に境界の意味合い程度に並んで植えてあるが、ほったらかし状態で、ときどき丸坊主に刈り込みしている程度だ。
そんな注目度も低下したお茶の木だが、毎年ちゃんと花と実を付ける。
茶の花にもミツバチたちは群がり、一生懸命に蜜を花粉を集めている。
花の数が少なくなった季節には貴重な存在だろう。
昔のように茶摘みをするという作業をしなくなって久しい。
20年ほど前までは、田植えが終わってしばらくしてから茶摘みをしていた(・・と記憶している)。
当時も自宅では製茶は無理なので業者に頼んではいたが、自宅収穫したお茶を飲むというのは、今や夢のような贅沢だろう。
お茶自体はまだまだ生活に必要不可欠なものではあるが、一世代前の人たちほどお茶を啜る習慣がなくなったように思う。
コーヒーや紅茶、健康飲料やらにとって代られた感がある。
あるいはお茶そのものであってもペットボトル入りのものが豊富に出回り、手軽でかつ廉価ときている。
便利は一般的には良いことだが、一方で忘れ去られる・捨てられる良き文化もある。
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