2012年8月29日水曜日

ミツバチの敵 

たまたま目撃した光景から。

日本産のトンボで最大級のオニヤンマが、ミツバチの巣箱周辺に沢山飛んでいるのに以前から気づいていた。
なにしろこの類いのトンボは、この地域ではどこでも普通にお目にかかるので、目の前を通り過ぎても特段注意はしないような日常である。
なのでかなり注意深く観察しないと気がつかないほどなのであるが、その飛行する姿と遭遇する頻度が、巣箱の周りでは確かに高いことが、少し気にはなっていた。

その理由が今日分かった。
オニヤンマがニホンミツバチを捕獲して食べているのである。
全くの偶然だが、捕獲の瞬間とそのあと近くの木の枝に止まって食べている姿を見ることができた。
さらには映像にも収めることが出来た。

以下はその捕獲した後に枝に止まり食べている映像だ(枠からはみ出るが、今回は特別に大画像で)。
捕獲してすぐ木の枝に止まった。
近づいても気がつかない程、一心不乱に貪っていた。
トンボは貪欲である。


巣箱近くを巡回飛行するのは、捕獲効率は確かに良いだろう。

ミツバチの巣の出入り時の比較的低速時のミツバチを狙っている訳だから、オニヤンマもなかなか賢い。


食物連鎖と言われれば、確かにそうで納得は行く。
ただ自然界の掟であるとはいえ、罪もないミツバチが易々とトンボの餌食となり、無惨な姿になってゆくのを見ると、ちょっと悲しくなった。
(毎日観察しているので、どうやら情が移ったようだ)
ここまで近寄っても逃げない。
もうミツバチの姿はほとんど無くなっている。
長期間かけ丹誠込めて集めた蜂蜜をいきなり奪う人間も、ミツバチにとってはまさに天敵だろうがはけっして命までは奪わない。

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