2012年12月4日火曜日

玉川村駅SL狂想曲 その後

水郡線が、玉川村駅が、想像以上の脚光を浴びたSL騒動が一段落した。
最終日は、撮影者が数カ所で線路構内に立ち入るなどしたようで大幅に運行スケジュールが遅延してしまった。
水戸〜玉川村駅の間でも大分ヒドかったようだが、玉川村駅を出発してすぐの照田のカーブにさしかかったところでもSLが短い汽笛を何度も鳴らしたと思ったら停車してしまった。
すこしでも良い映像を撮りたいという気持ちは分からぬではないが、やはり残念でならない。

         

玉川村駅に40分遅れで到着したが、水戸から玉川村駅までは停車駅は無いので、すんなり(試運転のように)行けば一時間の道のりである。
通常の各駅停車でも40数分だ。
事故があった訳ではないのに40分も送れたというのは、どれだけヒドい立ち入りがあったのかは想像がつく。
SLは敢えてゆっくりゆっくりと運転してくれている。
関係者の皆さんがご苦労されているのに、台無しにする身勝手な行為、と責められて仕方ないだろう。
(駅周辺の民家敷地に入り込むのも同じだが)

YouTubeなどでも、沢山の玉川村SLの映像がUPされている。
如何にSLファンの関心が高かったかがよくわかる。
とにかく、大きな事故がなく終わったのは良かった。

         

祭りが終わったあと静寂が戻った玉川村駅では、仮設通路の撤去も、石炭袋の撤去もまだこれからだ。
順次進められるのだろうが、これが終わって本当の意味で祭りは終わったということだろう。

         

11/21の深夜のこと(20日から21日に日付が変わった頃)であったろうと思う。
最終列車が午後11時8分に通ったあと、しばらくして何かしらの下り列車が通過した。
そして、今朝(12/4)、始発列車(5時38分)が通る前の5時10分頃に、何かしらの上り列車が通過した。
両方とも時刻表にはない臨時の深夜・早朝の列車運行だ。
通過音からするととても短い車両編成であったろうと思われる。

これは全くの推測であるが、真岡鐵道から借りたSLの搬送ではないかと思う。
先週は、下館から水戸線経由で水戸駅へ運び、深夜に水郡線を下り常陸大子駅に。
そして22日は火入れ式のイベントだった。
12/4は常陸大子で整備点検をしたのち、同様のルートで下館を経て返却へ。
水郡線の沿線住民の人目に付かないように、静かにひっそりと運んだのではないか。
真岡鐵道との賃借契約期間は2週間、だったのかも知れない。

これは全くの推測であって、なんら根拠は無い。
(あるいはまだ常陸大子駅に停車しているかもしれない)
無いのだが、今朝の真っ暗な中の列車の音を聞きながら、なんとなくそんな気がした。

         

祭りは、始まる前にも、終わったあとも、けっして華やかではなく人目に付くことが無い大切な仕事がたくさんあり、それらにかかわる人たちによる努力ではじめて成り立つ。

大事なモノ・大事なことほど、目に見えないんだね。
食べ物だって同じ。
人々が食べ物を口に出来るまでにどれだけの手間と苦労があるか。
食べ物にはそれらがぎゅっと詰まっているのを意識する機会が減っている。
『農の現場』が遠い存在となってしまって久しい。
食育がしっかりしないとこの国は危ない。
TPPの問題以前であろうと思う。
それぞれの立場の人たちが相互理解を深め、近づくことしか解決方法は無い。

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