2012年12月10日月曜日

『玉川紫黒米』 デヴュー ・・

ひとしきりの喧騒とともにSL奥久慈清流号が水郡線を走り抜け、はや一週間が過ぎた。
これを機に『玉川村駅』の名を初めて聞いた人や初めてこの地域・駅を訪れた人などもきっと多かろうと思う。
来てみてガッカリではなかったかなどと思うものの、これがこの街の現状だ。
良さでもあり悪さでもあり、魅力でもある。
取り繕っても仕方ない。

このようなイベントがなかりせば、おそらくこの駅を訪れることは永遠になかった人々がたくさんおられたに違いない。
そういう意味では、このイベントにより玉川村駅の知名度向上としては成功と言える。
 
         

我がファームの看板を吊るし、JR玉川村駅前に出店(・・と書けば聞こえは良いが、単なる小屋を建てただけ)している無人野菜販売所をSLの本番運行期間(11/30~12/2)の3日間は続けて営業してみた。
これらのSL目当ての来訪者がたくさん来るであろうとの目論見からである。

この無人野菜販売所は、昨年の設置当初から予想していたことだが極めて局所的な近所のオバサマたちが常連顧客であるために、営業面では限界がある。
出店維持できるだけの販売数確保のために、新規顧客の開拓・当販売所の認知度アップは喫緊の課題と考えていた。
なので、このSLイベントはまたとないチャンスだった。

やはりというか、人通りが多いとまったく売れ行きが違う。
過去1年半続けてきているが、最高売り上げを記録した。
と言っても所詮100円均一の野菜ばかりだ。合計でも一日あたり数千円でしかないのだが、それでも何十袋もの野菜等が売れたのだから、やはりすごいことだ。
 
         

商品として並べた中に、古代米の一種である『紫黒米』がある。
紫色が鮮やかな『紫黒米』
見た目の珍しさも確かにあったのだろうが、これが見事に連日完売となった。
今回は、不特定多数の新規のお客さま向けに簡単な説明書を作り、販売所に掲示するとともに、米が入った袋にも説明文を添付した。
(いつも買ってもらっているオバサマたちには、炊き方を口頭で説明して理解してもらっているので個別の袋に説明文は付けていない)
添付した説明書
先日のことだ。
この期間中に紫黒米を買い求めてくださった市内在住の方が、とても美味しかったとのことで追加購入を希望され、ご夫婦揃って我が家を訪ねて来られた。
お友達への配布分として10袋をご所望された。
予想外の来訪で驚いたが、手元にあるものをお分けした。
このように、間接的に裾野を広めていただけるのは実に有難いことだ。
良くも悪くも『口コミ』の効果は決して無視できない。

どうやらある程度、今回のPR戦略は当たったようだ。
こうやって少しずつでも認知されてゆけばうれしい。
だが無人野菜販売所を大規模化するつもりはない。
むしろ小さいままコンスタントに続けられる販売モデルを構築したいと考えている。

そのために、少しずつ認知されてきた『紫黒米』をブランド化しようと思っている。
実際に近隣のオバサマ方からも食べてみて美味しかったとの評価を多数頂いている。どうやらニーズは一定数あり、リピーターも僅かだがいる。
潜在的なニーズも案外大きいのではないかと踏んでいる。

         
         
我が家の『紫黒米』を栽培している場所は、上流部には人家はなく生活雑水が一切入ってこない山の谷間の田んぼ(ブログトップ画像に映っている山の間の田んぼ)だ。毎年ここで一から栽培している。
つまり、苗を起こすことから我が家で行い、山から染み出てくるキレイな水だけで育て、刈り取り後は天日干しして十分に乾燥させている。
すべからくこだわっている古代米なのである。
その上、自家で精米している。
精米具合を自らの拘りで調整可能なのである。

この古代米を『玉川紫黒米』と名付けた。
いよいよデヴューである。
今年9月に先行してデヴューした『玉川はちみつ』に続くPB商品に位置付けたい、などとひとり思い耽っている。
まずは来年度の作付け面積を少し増やそうかと考えている。

                              

ご希望あれば『玉川紫黒米』お分けいたします。
 250g  100円(税込 送料別)
下記までご一報ください。折り返しご連絡いたします。

◆ひたち里山ファーム :   hitachi-satoyama-farm@live.jp
  
 

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