いま目にするソメイヨシノは、すべて人間が接ぎ木して増やしてきたものであり、同じ遺伝子を持つクローンである。
園芸店等で販売されているソメイヨシノの幼苗木も、すべてが土台として山桜(山桜は容易に種から増やせる)の木を使い、そこにソメイヨシノを接ぎ木している。
苗木下の方に接ぎ木した跡のコブや保護テープが巻かれたりしているのを見つけることができる。
それくらいソメイヨシノは増やすのに手間がかかる代物と言える。
と言われると、やってみたくなる性分である。
材料も場所も時間もたっぷりある。
無いのは経験だけだ。
昨年の2011/5/31ブログに山桜の実を拾ってきてポットに播いた事を記した。
あれ以来ときどき覗くことはあっても実質的に放置状態で、ポットは日陰に置きっ放しになっていた。
当然のごとく雑草に覆われ、たとえ芽が出ていたとしても確認できるはずもないほどであった。
正直に言うと、無理かも知れないという気持ちは確かにあり、数本でも発芽したらラッキーという程度の試みであった。
先日、そのポット群を(失敗を確認するため)片づけるべく作業を行った。
ひとつひとつを手に取って見ると、なんと枯れた雑草の茎に混じって実から芽を出したと思われる小枝が何本も出ているではないか。
雑草を取り除いてみてみるとほとんどのポットで確認できた。
おそらく山桜の実生苗で間違いないと思われる。
来年、葉の形をしっかり確認したい。
枯れた雑草を取り除いたポット |
幼木の先端には葉芽がしっかり付いている |
さて、ここまで来ると次はソメイヨシノ等の桜の接ぎ木に挑戦である。
桜の増殖・・・植林・・・玉川花見山・・・夢ではなさそうである。
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