言わずと知れた日本を代表する桃源郷であり、写真家の秋山庄太郎氏が絶賛した場所だ。
ウメ、ハナモモ、ロウバイ、何種類ものサクラ、ボケ、サンシュユ、モクレンなどが一斉に咲き揃い、付近の山々を花で埋めつくす。
訪れた日は天気にも恵まれ、ちょうど花々が満開の最高のタイミングだった。
まさに下の写真のような情景であった。
ホームページによれば、いまがちょうど見頃の花見山のようだ。
今見頃の花見山の様子(4/18) |
ここの全山サクラは圧巻であり、あわせて咲く色とりどりの春の花が、訪れる人の心を魅了する。
・ 花見山公園ガイド
これまでに有名寺社仏閣・古城のサクラ、大公園の何本ものサクラ、孤高の一本サクラなど、いわゆるサクラの名所と言われる場所は全国幾つも見てきた。
吉野山(奈良)、清水寺(京都)、高遠城(長野)、千鳥ヶ淵(東京)、上野公園(東京)、三春滝桜(福島)、一目千本桜(宮城)、小岩井農場一本桜(岩手)、北上展勝地(岩手)、弘前城(青森)・・などなど。
それぞれに趣きがあり良いのであるが、全体としてのハーモニーがとりわけ素晴らしく、身震いする程に感動したのはこの福島・花見山をおいて他は無い。
この素晴らしい景観を目の当たりにした時、『花見山』を我が里山にも作ろうと密かに決心したのであった。
山の高さもほぼ同程度。山裾に広がる起伏も、アプローチも似たような環境にある。
ここ茨城よりずっと北に位置し、冬も厳しいはずの福島でできているのだから、ここでもできぬはずはない、と思った。
しばらく人の手が入ることが無かった我が里山であり、その整備に時間がかかってはいるものの着実に進んでいるという実感はある。
花見山のように花が全山を覆い尽くすにはまだ何年もかかるが、その姿をイメージしつつ少しずつ作業をしているのが毎年の冬場だ。
来るべき日に植樹するつもりで買い求めたサクラの苗木は、100本をゆうに超えている。
それぞれの苗木は、樹高も幹周りも昨年より一段と立派になり、今年もたくさんの花をつけた。
これらを徐々にではあるが植樹してゆくつもりだ。
現実には、ある程度の形になるのは何年も先の話ではあるが、我が頭の中は既に満開花盛りの設計図が完成している。
この(わが頭の中に咲き乱れている)花は常時満開で、決して散ることは無い。
花を愛でるとき人は皆心穏やかであり、幸福を感じる時であるはずだ(余程偏屈な人でない限り)。
この景色を目にする人たちに幸福なひと時を味わってもらう、そんな場所がここで提供できたら嬉しいと考えている。
あくまで、まだまだ幻想でしかないのだが。
いまは少しの山桜が咲くだけの風景だが いつかこの山々が花で埋まる日が来る(・・はずだ) JR水郡線の車窓からも眺められる(・・はずだ) |
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