2012年4月23日月曜日

万物生

週明けは雨の朝で始まった。

         

先日20日の朝日新聞の天声人語でこの時期に降る雨を『万物生(ばんぶつしょう)』と呼ぶことを知った。
『(20日は)春雨が百穀を潤す、という穀雨(こくう)にあたる。草木は甘雨に煙り、稲作農家は苗作りや田起こしに励む。この時期のお湿りは万物生の異名のとおり、生きとし行けるものに生気を与えてくれる』(2012/4/20 天声人語)

まさに我が家でも苗作り・田起こしの最中であり、周囲の木々の芽吹きも一斉に始まった。
代かき   今年は水が潤沢でよかった
苗もかくのごとく生え揃ってきた
モノトーンだった山では木々の芽吹きも始まり、すこしずつ色彩が変わってきた。
自然界の万物の内部にいままで充満していた『気』が、いっぺんに爆発したようなエネルギーを感じる。

         

サクラは終わりつつあるが、スモモ・山吹・桃・菜の花がいま真っ盛り。
田んぼのカエルの鳴き声も煩い程になってきた。
色彩的にも、聴覚的にも、いっぺんに賑やかになったこの里山の春である。
いつもの里山も眺める方向によってはこのような色とりどりの構図となる
ツバメも飛んでいるのを先々週あたりに確認した。
また去年に続き、巣作りが始まるのだろう。
原発事故があっても、地震があっても、忘れずにこうやってまた来て、生の営みが始まる。健気だ。
         

ただ心配なこともある。
例年であればこの菜の花の中を煩いぐらい飛び回っているはずのミツバチが全くといっていいほど見当たらない。
寒い日・雨の日がまだ続いているからであろう、と思いたいのだが。
このままでは、ミツバチ捕獲作戦がまた空振りに終わってしまう。

仮に、めでたくミツバチが巣箱に入ったとして、ハチミツ搾りは秋以降だ。
まだまだ遠い夢のようだ。
なんとまあ、気の長い娯楽であろう。
自然相手の仕事は辛抱、辛抱。
これもまた田園の愉しみのひとつだ。

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