一昨日の明け方にきて、玉川村駅構内に一日間停車していた。その際の写真だ。
通常のトラックの姿であるが、これが線路を走るのである。
RFDといっても、一般の人は何のことやら解らぬに違いない。
レール探傷車と呼ばれる専用車両で、レール内部の傷を超音波や光を利用して走行しながら測定するJRの検査用機械だ。
※RFD=Rail Flaw Detection System
車体後方にある2本の縦に並んだ機器が測定装置のようだ。 素人考えだが、検査走行時にはこれを倒し、線路面ギリギリに当てて超音波を発し、 反射してくる波形をキャッチし分析するのだろうと思う。 この車(車両?)が走ったのは真夜中なので直接姿は見ていないが、かなりの低速走行の音だった。 |
一般道をトラックで移動して検査区間の始点まで行き、その後は線路を走って終点まで検査する、という田舎の非電化路線専用の特別仕様になっている。
一般の人は、おそらく目にすることはほとんどないはずだ。
RFDの活動時間帯は、JRの営業運転が終わってからの、深夜から早朝だけ。
隠密行動を旨とする特別な仕事である。
こうやって目にして撮影までできたのは、駅近くの住人としての特権かもしれない。
JRの方々によるこのような不断の目に見えぬ努力と苦労があるからこそ、我々は安心してJRに乗車できている。
決して人目につかない作業だし、ちゃんとしていて当たり前の保線管理である。
なかなか一般の人には認識されにくく、正しく評価してもらえない仕事の一つだろう。
だが、彼らには日々の安全を維持しているのは自分たちだという職務に対する矜持があるに違いない。
ニッポンを支える作業員の現場スピリッツ。なんともすばらしいではないか。