2015年8月26日水曜日

巣落ち、そして悲しき逃避

ひとつの巣箱から、ミツバチが忽然と消えた。一群まるごとの逃避、逃散である。
今年採蜜を行った巣箱のうちの一つだ。
この巣箱では『巣落ち』という、巣が落下してしまい壊れる事象があった。そのためだろう。
今年の異常ともいえる暑さが一因と思われる。

ニホンミツバチの巣はもともと柔らかくできている。
それが暑さでさらに柔らかくなり、重さに耐え切れず落ちてしまったのだろう。
落下防止の十字棒は巣に十分に食い込んでいたにもかかわらずだ。
蜜がたくさん詰まって重たくなっていたということもあるだろうし、採蜜時に余計な振動を与え多のかもしれない。
このように巣落ちする(=巣が壊れる)ことは、彼らにとっては環境の急変で一大危機。
賢い彼らはこれ以上の営巣活動が困難になったと判断し、女王蜂以下すべてのミツバチが巣を捨てて逃げ去る。
(貯め込んでいたハチミツは大半をちゃんと持ち出している。次の巣が作られるまでの当面の食料をしっかりと確保して出てゆくようだ。このような知恵には感心する。さすがである)

いずれにしても、ハチたちが出て行ったことは間違いない。
同様の被害を拡大させないために、今回の逃避の考えられる原因を良く突き詰め、分析し、残っている群の巣箱にも対策を打つ必要がある。(何よりも小心者の小生への精神的なダメージが大きいので・・・)

ことし捕獲した群れは全部で8群だが、うち逃避したのはこれで3群になった。
ちょっとでも気に入らないとこのように逃避という強硬手段に出るニホンミツバチ。
ハチの身になってあれこれ考え、良かれと思うことをしてやってもこのようなことになる。
物言わぬ彼らのご機嫌伺いはたいへんに難しい。
絶対的に正しいという確立した飼育方法があるわけではなくて、いろんな人がやってみた、経験的に『良さそう』な方法の積み上げを、取り入れまねているに過ぎない。まねではあるが、そこに独自の工夫をする余地があるので楽しくなる。

インターネットにより、他の人の飼育方法等の情報入手・共有が極めて容易にできるのは有り難い。なにより動画から得られる貴重な情報が多い。

小生は、このHPとQ&Aをバイブルとして参考にしている。
   週末養蜂家の二ホンミツバチのおいしいはちみつ

   ニホンミツバチのQ&A

いろいろなことが起こるニホンミツバチ飼育。喜怒哀楽の連続で刺激的な毎日。
これが楽しくもある。
来年に向けて、はやリベンジに燃えている。

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