2014年12月9日火曜日

オリオン座 東の空に

冬の星座の代表であるオリオン座が、夜8時ぐらいに東の空にやっと全体が見えるようになった。
外に出るたびに思わずその姿を探してしまう。寒い季節、寒い夜空は大嫌いだが、この星座だけは好きだ。

いままではベテルギウスとリゲルが東の山の稜線上に確認された程度だったが、やっと星座の真ん中にある三ツ星ミンタカ・アルニラム・アルニタクと、下のサイフとリゲルまでが見えるようになっている。
(このように舌を噛むようなカタカナで記してわかる人はごく少数であろう。一般の人はチンプンカンプンだろうから、下の図で確認願いたい)

PC画面や画像でこの星座を見ていても、天空に広がるオリオンの大きさは実感できない。
実際に空を見上げてオリオンを見つけると、たいていの人は大きさにびっくりする。
小生も小学校の時に初めてこの星座を確認して大きさに驚いたものだった。


当たり前だが、夜空にこんなおじさんの姿や直線、文字は見えない
いまは午後8時過ぎには真東の空にオリオンのほぼ全体が見えるようになり、時間とともにだんだんと天頂に上ってくる。
さらに、よく見るとかの谷村新司・『昴』のスバルもオリオンの右上(西上の方向)に見える。点頂まで上ったオリオン・ベテルギウスの左側(東)には、シリウスとプロキオンの、いわゆる『冬の大三角形』の明るい星が見つけられる。
こうやって星を探すのは楽しい。

条件が良ければ、オリオンを含む銀河が雲がかかったように(ミルクをこぼしたように)見えるだろう。よほど町中の明るい場所でなければ大丈夫。
寒いが、しばし日常の喧騒から離れ空を見上げては悠久の時の流れを感じたらよい。

星座にまつわるギリシャ神話・・・などというとロマンチックなものと思いがちだが、オリオン座に関するいくつかある神話はサソリで毒殺する話やら弓で射殺した話やら、どれも残虐。。

こんな星の並びから、太陽神アポロンやら、月と狩りの神アルテミスやら、いろんな話を作り出している古代ギリシャの人たちは想像力がたくましい人たちだったようだ。

日本でもオリオン座の星を家紋にした武将がいる。戦国時代に中国地方に勢力を誇った毛利氏だ。
この三つの丸はオリオンの真ん中の三ツ星なのだとか。
オリオン座の中央に列する三つの星を大将軍星・左将軍星・右将軍星 として、三武・将軍星などとよばれ、むかしから武神として信仰したということだ。
ちなみに常陸の雄・佐竹氏の正式な家紋は五本骨扇に月丸である。

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