陰陽思想などを知らなくても、太陽の光が一番弱っている最も陰の日という思いは誰しも持っていることだろう。
夜明けも遅いし午後は4時過ぎには暗くなりだす。太陽から届くエネルギーが一番少ない日だ。
天体運行の摂理・科学的な仕組みを知らなかった昔であっても、繰り返される陽の伸び縮みから、この特別な日を自然と理解したのだろう。なにしろ農耕文化の豊かさは太陽を中心として成り立っているのだから。
この『陰』が極まればすなわち『陽』に転じることになる。冬至が過ぎれば日が伸び始める。一陽来復である。
陰あるからこその陽ではあるが、何事につけてもマイナス感よりもプラス感のほうが良い。
個人的にはとにかく早く暖かくなってほしいという気持ちが強い。とにかく寒いのは苦手なのだ。
これなども、いろはの最後の文字'ん'を過ぎれば、また新しいサイクルに入るという一陽来復思想に基づくのだろう。
これにちなんで、冬至の七種(ななくさ)という食材がある。
「なんきん」「れんこん」「にんじん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」。
いろいろ語れそうなテーマだが、今回は触れない。
これって、茨城のソウルフード『ケンチン汁』にうどんを入れて食せば大半が摂れそうだ。
先日、その種で『柚子化粧水』を作ってみた。
表面が黒ずんでいたり傷ものだったり、霜に当たってぼわぼわ・ぷにゅぷにゅしたものなど、およそ20個を使い、種を取り出し焼酎(25度)に漬けこんだ。ものは試し。簡単にして廉価だ。
種を取り出しつつ柚子の断面を観察した。 一個には房が11~13あり、一房には種が2コ~4コ入ってる。 酸っぱいのは苦手な小生である。唾液腺が痛くなった作業だった。 |
10日ほど経過し、すでに適度にドロッとしてきている。
化学的な成分は一切含まないので安心して使えるという。
ゴツゴツした我々オヤジの手やザラザラの顔には無縁だが、市販の化粧品類が肌に合わないデリケートな女性方もいる。
ネットの情報では、試されている方が多いようだ。『柚子化粧水』で検索してみるとよい。
さて、今夜は柚子湯のあとに柚子化粧水でも塗ってみるとするか。
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