2014年5月31日土曜日

ミツバチの巣箱積み増し

入巣から一月ちょっと経過し、巣は順調に大きくなってきている。
上から3段目下付近まで伸びてきており、最後の4段目にかかる勢いだ。
このペースだとあと2週間もすれば巣箱が満杯になる。
ここは急いで巣箱の継ぎ足しをせねばなるまい。
積み増し前の4段重箱巣箱
         
今の巣箱の内部は次の写真のようになっている。
上から3段目の十字棒はほとんど姿が隠れて
最下段4段目の箱にハチが掛かりつつある。
今回は刺されないように完全防備した上で、空箱を継ぎ足した。

ついでに屋根を外し、一番上にある天板の様子を観察。

ここにもいるいる。
忙しなく動き回るハチたち。なかなかいい感じだ。隙間からハチミツの詰まった巣が僅かに見える。
このとき、糖度計を持って来なかったことを悔やんだ。
ちょっと棒を突っ込んで蜜を失敬し、糖度を計っておきたかった。
まあいつでも屋根板は外せるので近々計ってみよう。
そうそう、5段目を差し込むために上の4段を持ちあげたときに、ずっしりとした重みを感じた。何ともいえぬ嬉しい手応えだった。
この分だとたっぷりとハチミツが詰まっていそうだ。思わずニンマリしたのは言うまでもない。
無事に5段目を追加
         
今の予定ではお盆の頃、8月中頃に採蜜する予定でいる。
一昨年は、巣箱開け作業の見学者をこのブログで募集したところ市内から2組3人がおみえになった。
巣箱の内部を初めて見たことも、直接手にとって嘗めてみたハチミツの甘さにも、皆さん大変感動されていた。
今年もその日が決定したらこのブログでご案内し、また見学者を募集したい。

ミツバチの巣箱を開けるのを観る経験も、巣から直接ハチミツを嘗めたりする経験も、滅多と経験できないだろう。
乞うご期待!! 
         
昨日のこのブログで里山カフェについて記したが、まさに同じ日の金スマ・ひとり農業のブログでも同じようなコンセプトのカフェ(御前山地区の長倉にある カフェRay)のことが紹介されていた。まったくの奇遇である。

2014年5月30日金曜日

ひたち里山カフェ 『ヤマノカ』(山の香) 構想

近くのため池の水辺には『黄ショウブ』が群生している。
遠目にもはっきりとわかる鮮やかな黄色の花だ。
黄ショウブ
まとまって咲いているとなかなか美しい。
こんな風景を眺めつつ、落ち着いたクラシック音楽かジャズでも聴きながら
ゆったりと珈琲でも・・・・
今の時季は、水鳥遊ぶ水面には山々の濃い緑が映える。
空にはホトトギスの『テッペンカケタカ』、『チョットコイ~』のコジュケイのなぎ声が響き渡る。
と思ったら、『ケ~ン、ケ~ン』とキジの鳴き声も向こう岸の草陰で。
たわわに実が付いたプラムの木の下にはミツバチの巣箱も。
カラフルな水郡線の下り列車が通り過ぎ、深い緑の中にやがて姿を消す。
なんとも素晴らしい眺めだ。飽きない。
         
こんな池の傍に、小さなカフェ『ひたち里山カフェ  ヤマノカ(山の香)(仮称)でも開きたいものだ。山の香りがそのまま伝わってくる安らぎの空間・・というほどの意味だ。
クラシックかジャズでも聴きながら(・・・静かに流れるNat King Coleか小野リサなんかがいい)、落ち着いた雰囲気で珈琲や紅茶とともに手作りケーキを楽しめるちょっと洒落た里山カフェ。
自家製ケーキには自家採集したハチミツを使用し、ジャムは我が家のブルーベリー園で採れたものになる。
美味いものを堪能しつつ自然に抱かれる心地よさを存分に味わっていただきたい。日頃の喧噪を忘れる場。仲の良い友達と時間を忘れて話し込むのもよいだろう。

数年のうちには、窓から見える山合いはサクラ・レンギョウ・桃・・・で埋まり、一層素晴らしい眺めになるはずだ。

石窯で手作りピザを焼く体験や、竈(かまど)で薪を燃やしお釜でご飯を炊く体験もできるようなところにしても良いなぁ。

小さいながらも手入れされた水辺あり。ホタル飛び交う田んぼも、花で埋まる里山(玉川桜山)も、そしてローカル水郡線もある(SLが走ることだってある)。
ロケーションもだが、それぞれのアイテムとその構成バランスは抜群であろう。
夢は果てしなく広がる。
でもこれって金スマ・ひとり農業みたいだが、それはさておく。。

・・とまあ述べたものの、まだまだ夢の構想段階だ。
         
昨年末に発行された『千葉里山カフェ』(株式会社グラフィス 刊 1200円+税)という雑誌がある。(なかなか手に入りにくいためAmazonで買った。)

千葉県内のド田舎にわざわざ開店した、上記のようなコンセプトのカフェばかりを紹介している。都会の街中のオシャレなカフェでは味わえない、自然と共生する清々しい雰囲気のカフェばかり40カ所紹介している。
周囲の風景、店舗内部・外観、自慢のメニューなどが写真入りで紹介されている。
一度は訪ねてみたいところばかりだ。
それぞれの店の所在地の田舎指数はここ茨城・東野を軽く凌駕している。
茨城の近場で例えると、大子町生瀬地区・旧水府村・旧里見村の山の中といった感じか。
龍神峡の大吊橋のあるあたりに店がある感じと言ったらいいかもしれない。
『ホントにこんな場所で、お客さんが来るのか???』と心配してしまうようなところばかりだが、逆にそれが良いのだろう。
いずれも素晴らしいこだわりの店ばかり。

とはいうものの、常陸国の我が家のこのロケーションとヴューの方がずっと素晴らしい、という個人的信念・確信は揺るがないのである。
あのような千葉の田舎でやれているのだからここで出来ないはずはないと思う。
『ひたち里山カフェ 山の香』いつか開店できたらいい。
         
Wikipediaで『黄ショウブ』を調べると、この花は外来の帰化種で、繁殖力が強く在来種を駆逐してしまう懸念があるとのことだ。環境省より『要注意外来生物』に指定されているとのことだ。
・・と聞くと、里山の風景と珈琲の香りをイメージしていたのが、急に現実に引き戻されてしまう。

2014年5月26日月曜日

ミツバチのために、あえてこの時期に常陸秋そばの種を播く

地元の特産品である『常陸秋そば』は、このあたりでは8月10日前後に種をまくのが一般的だ。
夏の終わりから秋にかけて開花し11月始めに収穫するというスケジュールになる。

名の通り『秋そば』は秋に収穫するに適した品種である。
なのでこのスケジュール以外で育った場合には優れた品質が発揮できない。
実際、秋の収穫の際にこぼれおちた種から本来の季節でない時期に発芽して花が咲くことが多いのだが、これらにはほとんど実が入らない。
不思議なものだ。
         
そんな秋そばの種をあえてこの時期に蒔いた。
これから一ヶ月ほどしたら蕎麦の花が畑一面に咲く。
常陸秋そばを蒔いた畑。
畑の向こう側にミツバチの巣箱がある。
今回は蕎麦の実の収穫は目的としていない。
花が少なくなる夏場に向けて、ミツバチの蜜源を確保するためである。
(余分なソバの種 + 空いている畑 + 労働力)は十分ある。
遊ばせておいても仕方ない。

ついでに、ヒマワリも少し早めに咲かせるため、初回分の種を蒔いた。
時期をずらして3回ほど蒔く予定にしている。
去年収穫したヒマワリの種が大量にある
それもこれもすべてカワイイミツバチのためである。
なんとまあLovelyなハチたちであることか
一カ月したらこんな風景が見られるはず。きっと喜んでくれるだろう

2014年5月22日木曜日

今日の金スマ田んぼ

常陸大宮市内では、例外的な田んぼを除きほぼすべての田で田植えが終了している。
植えた当初は弱弱しかった苗だが、すっかり田の泥に根を下ろし定着。
ツンと立ち、天に向かって伸び始めた。カエルの鳴き声も実に賑やかだ。
水面を渡る風もすっかり初夏の装いである。
カラフルな水郡線の車両が水面に映える
稲苗はすっかり稲らしく逞しくなった
今日、所用があり通りかかった、市内近隣の山の谷あいに広がる田んぼ。
ここもほとんどが田植えは終わっていたが、一枚だけこれからのところがあった。

KINSUMA  Mr.Watanabe's field
The TAUE-planting work was over except this place

L字型のやや作業勝手の悪そうな田んぼである。広さは1反ほどであろうか。
代掻きは既に済んでおり、水も適度に入っていて、すぐにでも植えられる状態である。
今週末あたりに田植えをするのだろうか。

この田んぼは、おそらく市内いや県内でも一番有名で、マスメディアに取り上げられている=全国の人が映像で見たことがあるだろう田んぼである。

そう、TBS金スマ・ひとり農業の舞台となっている場所。渡辺ヘルムート氏が作付けしている田んぼである。

いつもの金スマメンバーが来て田植えをする日はまだ少し先かもしれない。
昨年も6月9日に通りかかった際には、まだ植えていなかったのだから。
     2013/06/09ブログ

でも近いうちにこの静かな山里に歓声がこだまするのだろう。
金スマ2時間特集の放映を楽しみに待ちたい。
緑・緑・緑・・・の中の現場
(あくまで個人宅なので家の近くでは写真を撮りたくないため、TV映像レベルにしてみた)

2014年5月20日火曜日

サクランボ 鳥に襲われて全滅・・輝きを失う

心配していたとおりの展開である。
サクランボの木で、昨日の朝からヒヨドリがうるさい。
6~7羽はいるだろうか、ヒヨドリがキィーキィー(美味い、美味いということなのだろう)鳴きながら枝に群がりまだ熟し切っていないサクランボを貪っている。

僅か半日でこのとおり。おとといまでは鳴き声はあまり聞こえず、寄りついている様子も見られなかったのだから、この1日の熟し度合いが鳥たちには大切なGOサインであったのだろう。
摘まんで頬張ってみると、まだ人間の口には酸っぱくて決してうまいとは言えない状態なのだが。
先日のブログの写真と見比べて欲しい・・・

それにしても、トホホな状態である。ほぼ食べつくされた、全滅状態だ。
この枝は全滅
少しだけでも食べたいがため、まだ色づいていない実のついている1枝に網を被せた。
他はお前たちにくれてやるから、これだけは手を付けるな!!
この枝の50粒だけは人間が食べるつもり

2014年5月19日月曜日

我が家のライラック祭りは終了

札幌大通り公園のライラック祭りは有名だ。札幌市はライラックを市の樹としている。
56回目となる今年も5/16から始まったと聞く。今がちょうど花盛りのようだ。
       札幌ライラック祭り

だいぶ前だが、ちょうどこのライラック祭りの期間中に札幌を訪れたことがある。
大通り公園のライラックの花に感動し、北の国の初夏の歓びを味わった。
見事に咲き揃う姿の艶やかさ、華やかさはソメイヨシノに決して劣るものではないと思う。
         
GWの間、我が家の庭にもライラックが咲いていた。


5/6撮影  うす紫のライラックの花
向こう側にJR水郡線・玉川村駅
1本の小木だが、開花時にはなかなか存在感があった。
近づくと高貴な香り、たとえは陳腐だが石鹸の匂いがして、なんとも気品がある。
こういう花も好きだ。
今は既に花も終わり、なんてことはないただの普通の木となっている。
5/19撮影
ライラックはもっと増やしてみたい花木のひとつでもある。
そして札幌のようにたくさんの木に花が咲くと圧巻だろうなぁなどと想像を巡らしている。
なによりも、この花はミツバチが好む花である。つまり蜜源である。
という点も外せない理由である。

2014年5月17日土曜日

サクランボ輝く

サクランボが色づき、輝きを増している。
遅霜もなくここまできたか゛、さてわれわれ人間の口にどれだけ入るであろうか。

あと少しで食べられるようになるが、それは鳥たちにとっても同じ。
美味い物は美味いようだ。
ただ、一日で全てを食べつくすのだけはやめて欲しいといつも思う。
この輝きと初夏の味覚をできれば少しでも多くの人間に楽しんでほしいと思うからだが、そんなことはお構いなく、鳥たちはやって来る。
彼らもまたこの里山に暮らす仲間だ。
怒る気持ちも失せる。

どうです?  なんともいい感じのさくらんぼでしょ?

東野産サクランボ まもなく食卓へ

2014年5月15日木曜日

ミツバチに顔を刺される

先日のことだが、不覚にもミツバチに刺されてしまった。
今回はだ。右目の下まぶたあたりである。
巣箱内部の様子を写真に収めるため、底板を外し巣箱に顔を近づけた時だった。
いままで同様の事を何度もしてきており、気持ち的にも無防備で、ちょっと油断した。

ニホンミツバチは滅多に刺さない。
ただ振動に対してはかなり神経質で、巣箱に振動があると途端に襲ってくる。
前回刺された時も巣箱を積み増しする時で、振動を与えた時に腕を刺された。
まあ半袖でそんなことをしていたのも悪いといえば悪い。

ニホンミツバチは毒性としては弱いのだろうが、今回は神経が敏感な顔だったことから上まぶた下まぶた共にパンパンに腫れあがった。顔の右半分が腫れて視界がほぼ塞がれてしまった。
このまぶたが腫れたという姿は、お岩さんというよりもボクシングで15R戦って顔面パンチを何度も浴びたボクサーのような顔。折角のハンサム顔も台無しである。ひと様に合せられる顔ではないので、どこへも出かけず周囲の草刈りに没頭した。
その際の画像などはわざわざ残すこともあるまいと、自撮りはしていない。
代わりに腕を刺された時の腫れた映像を。
あまりよく判らないが上の方がほんのり赤い。痛くはない。
一番酷く腫れていた翌日の状態である。腕だとこの程度の腫れだ。
範囲は、広い部分が15cm、狭い方が10cm程の楕円形
刺された本人としては、多少気持ちは悪いものの、目の周辺が多少熱を持っている程度のことであり、ズキズキと痛いこともなく、辛いということではない。
だが、傍から見ると重大な事態になっているように見えるらしく、家人の心配は大変なものであった。

刺されてすぐに傷口に指を当てて針を探し、抜いた。
なんとも小さな針だ。
ニホンミツバチの針
刺されてもミツバチに対する怒りはまったくない。むしろ騒がせてしまって申し訳ないという思いだ。
それに、可哀そうなことに刺したミツバチは死んでしまう
(これはミツバチに限った話らしく、ススメバチは何度でも刺すとのことだ)
まさに決死の特攻だった訳だ。可哀想なことをしてしまったという悔いが残る。
次回からは気をつけるからな。。許せよ。。

今回も特に病院にも行かず薬も塗らずに(通常通り、酒も飲んだし入浴もして)過ごし、丸2日経過してやっと人前に出られる元の顔に戻った。(丸2日で完全に腫れは引く。この対処方法が良いのかどうかは分からない。念のため。)

こんな事件があっても、可愛いミツバチを日がな一日眺めては悦に入っている吾である。
ミツバチに魅せられたというよりも、とり憑かれたというべき病的な態である。

2014年5月14日水曜日

神々と出逢う 〜 本物のオーラ

常陸太田市の太田一高はわが母校である。
今も諳んじることができるその校歌は格調高い詞と調べである。
Youtube =  太田一高校歌(メロディーのみ)

城の名に負う青龍の 
御空にかける意気あらば 
学芸の山高くとも 
功績(いさお)の桂折られなむ  (1番) 

この校歌の作詞者は武島羽衣という国文学者で、滝廉太郎作曲のあの名曲『春のうららの隅田川~♪』の『花』の作詞者である。
七五調の勇ましくもキレイな調べで、常陸太田の誇るべき歴史背景や地勢的特徴などを巧みに折り込みつつ、難しい漢語調の言葉で斯くあるべしという学びの徒の崇高な姿を示している。実際には6番まであるが5番までが歌われる(6番は歌詞内容が作られた時代背景を投影し過ぎていて今の時代にはアンマッチなのだろう)。
卒業して既に40年ほど経つが、未だ『功績の桂』は折れていないし、今後もその見込みもないのがなんとも哀しい。『学芸の山』に登ることはもちろん、山に踏み入ることさえ回避することばかり考えて生きてきた我が身である。
(注 : 桂を折る=古代中国で官吏登用試験に合格すること)

この校歌にある城というのは他でもない、佐竹氏代々が400年以上居城した『太田城』のことである。関東七名城の一つだ。別名を『舞鶴城』とも『青龍城』とも言う。

舞鶴城と呼ばれる謂れはいろいろなところに記されているが、青龍城とよばれる謂れは見つけられなかった。不明である。
ついでながら個人的感想だが、常陸太田市民は『青龍』と『鯨岡』という言葉に特別な思いがあるようで好んでネーミングに使う傾向にあると思う。誇りとはそういうものだろう。

在学当時は『青龍』が何を意味しているのかなどは、全く興味もなく知る由もなかったのだが、ずいぶん経ってから学んだ。むろん『功績の桂折られなむ』も同じだ。
青龍
陰陽五行説に基づく東西南北を守る神、守護神獣の一つであること。
各々に方角・季節・色の意味を持たせているということ。
      姿             ----方角--季節----色
■玄武  蛇の絡み付いた亀  ----北----冬----黒
■青龍  龍             ----東----春----青
■朱雀   鳳凰状の鳥            ----南----夏----赤
■白虎   虎                          ----西----秋----白
そういえばいろんな場面・ものでこの四神にちなむ名前が見受けられる。
幕末会津の白虎隊しかり、平城宮の朱雀門しかり、北原白秋しかり。
青春という言葉もそう。夢や希望に満ち活力のみなぎる若い時代を人生の春にたとえたもので、春の色は青なのである。

昭和48年の高松塚古墳、昭和58年のキトラ古墳で、壁画が発見されたとき、この四神が描かれてることが分かりその存在がクローズアップされたのは記憶に新しい。
         
いま、上野の東京国立博物館でキトラ古墳の壁画の特別展をやっている。壁画修復の途中の特別展で、おそらく明日香村以外で公開されるのは最初で最後であろうとのこと。
さらに『栄西と建仁寺』展も開かれており、国宝『風神雷神図屏風』が出展されているという。
上野の森に国宝級の神々が集っている。
これら本物が見られるのはまたとない機会で、しがない歴史好きではあるがここは出かけねばなるまい。田植え後の気分転換でもある。
さっそく出かけた。
         
やはりというか、メインの展示物のコーナーだけに(だけは)人だかりだ。人気がある。
今回も長蛇の列に並び、いざ順番が回ってきても立ち止まると係員にすぐに注意され、ゆっくり鑑賞できない。係員の注意ばかりが響く。
しかし何もアナウンスがないと収拾がつかずもっとひどい状況になるのは確か。鑑賞どころではないはず。致し方あるまい。と納得して20分待って3分間の対面だった。

残念ながら、キトラ古墳壁画の四神のうち『青龍』だけは修理作業の関係で出展されていなかったが、朱雀・白虎・玄武を間近で見ることができた。
どれほど精彩な写真であっても到底敵わない素晴らしい輝きがあるものばかりだ。感動ものである。一昨年夏に見に行ったフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』でも同じであった。本当に良い本物からは強烈なオーラが発せられている。

そしてこれらは思ったよりずっとずっと小さい壁画である。
漆喰に描かれた絵だけだと思っていたが、鋭い彫り込みもある。顔を近づけて間近で角度をいろいろ変えて眺められたからこそ見られたもので、得られた感動である。
1300年もの昔に奈良の山中の墓に描かれたものが、このような形で人々の目に触れるとはなんとも不思議である。
         
宗達・光琳の風神雷神の屏風画という双璧を同時公開しているのもうれしい。
本館内の案内掲示板
館内の写真撮影はほとんどの部分で禁止だが、このホール部分の看板はOK
上 :  東京国立博物館所蔵の尾形光琳による風神雷神図屏風(重文 18世紀)。
下 :  建仁寺の俵屋宗達による風神雷神図屏風(国宝 17世紀)。

これらの神々も想像していたよりは大きくない図なのであるが、不思議と大きく迫ってくる感じがある。本物ゆえの力であろう。
簡単便利、即席、ITもの、軽薄なモノが跋扈し、当たり前となっている昨今である。
歴史の評価に耐えてきた本物の持つ凄み(本物が発するオーラと言ってもいい)を目の当たりにすると、それだけで心が豊かになれ(そうであ)る。
         
リッチなひと時を上野の森で過ごしたあと、いつものパターンで大手町のJAビル地下にある農業専門の本屋へ立ち寄った。
一般書店では絶対にお目にかかれない専門書や、ミツバチやらブルーベリーやらの関係書を手に取って眺めた(見ただけ。高いので買わない)。

いつも使う脳の部分と違う場所がやたらと刺激された一日であった。
とにもかくにもこれらの展示期間に間に合ってよかった。。

2014年5月13日火曜日

ウシガエル

我が家の近くにある池の様子である。
水深は深いところでも50センチほど。周囲にはショウブやらガマ、アシが生い茂り、動物たちの格好の生息地になっている。ヒシクイなのかカモなのかは定かではないが、水鳥も棲みついている。

この池の水面に何やら黒い影がいくつも見える。

魚影などではない。
もっと近づいて写したものがこれ。(人の気配を察知するとすぐに潜ってしまう)
これでもあまりよく解らないだろうから、さらにクローズアップしたものがこれ。

そう、ウシガエル(食用ガエル)のオタマジャクシである。
足が生えてきているのもいる。
体長は7~8センチはあろうという大物揃いである。
オタマジャクシもあまりに巨大だと気持ち悪い。それも大量に生息しているとなるとなおさらだ。
成体のウシガエルの姿も同様であまり好きな部類ではない。
(昔に一度だけ食したことがある。鶏肉のササミに似ていて淡白な味だったと記憶している)。

これらのオタマジャクシがすべてが生体になれるとは限らない。天敵も多いからだ。
この池にはゴイサギ、アオサギ、コサギがしばしば飛来している。
狭い池に食べ応えがあるオタマジャクシがこれだけいるとなると、格好のえさ場なのだろう。

とはいうものの、数が数だけに生き残るものも多く、毎年夏の夜は牛の鳴き声のオンパレード。鳴き声はこちら
これも豊かな自然が残る証拠である。

2014年5月12日月曜日

花弁散りて上を向き・・・  ブルーベリーの様子

ブルーベリーの花がほぼ終わりを迎えている。

ブルベリーの花はスズランに似た袋状で、すべて下向きに付いて咲き揃う。
花が咲き終わり花びらが散り始めると、やがて実となる子房から突き出た雌蕊だけが残るのだが、この段階から不思議なことに上を向きはじめる。
ブルーベリーの花の様子(5/12)
開花が終わった花とこれからの花
収穫時のブルーベリーの実は、ほぼすべてが上向きである。
なぜ開花中は下向きでいるのか。なんとも不可思議だ。
受粉効率を考えれば、ミツバチ等の媒介を考えても上向きの方が都合よさそうなものだが。きっと何か奥深い理由があるのであろう。
マルハナバチが大活躍だ
開花の状況はめっぽう良い。濃紺の実が今年もたくさん付くはず。
皆さんのお越しを今年も楽しみにお待ちしたい。

2014年5月11日日曜日

星に願いを・・・ 水郡線ラッピング列車

SUIGUN STAR LINE だそうだ。

いま水郡線全線開通80周年記念のラッピング列車が運行されている。

たまたま目にした汽車の車両がそうだった・・といった感じでの遭遇をときどきしている。
スターライン
決まった時間の決まった車両があてがわれている訳ではなく、日によって時間がバラバラなのでそういうことになる。
JR東・水戸支社のHPにスケジュール表が公表されているが、(残念ながら)この時間にわざわざ線路に近寄り眺めるほどの関心がある訳ではない。

暗い時間帯に光りながら走るのであれば、おおっっという感じかもしれないが、昼間目にする姿はあまりインパクトはないように思う。ちょっと残念な気もする。
水郡線を盛り上げようと一生懸命に知恵を出して企画したイベントだろう、敬意を表したい。

ジョイフルトレイン風っ子号も今月17日と18日予定されているようだ。
JR東・水戸支社 おすすめ列車情報
9.新緑の時期、水郡線・磐越東線に乗って楽しい便利な列車を運転いたします。

普段水郡線に縁が無いお客様が乗ってくれて、とにかく賑わってくれればよい。
知名度もアップしようというもの。
新緑がまぶしい時期。常陸大宮駅から以北、矢祭山駅あたりまでの迫ってくる山と河の風景のなかで新緑を堪能できる。
いいところだなぁぁと感じてくれればそれで十分だ。

2014年5月7日水曜日

豊作の予感

我が果樹園のプラム・プルーン。
夏の人気定番である。
さて今年の出来である。
今おびただしい青い実を付けている。
これらのすべてが結実する訳ではないが、何とも楽しみな実の付き方である。
半分落果したとしても、豊作だった昨年並みか以上は確保できそうだ。
プラムの青い実
これらのすべてが成熟すると枝が折れるかもしれない
 ブルーベリーの花も今が盛りだ。こちらも枝に密集して花が付いている。
結実はこれからの天候具合にも因るのだが、花付きの感じはたいそう良い。
フサフサの黒毛で丸いマルハナバチが一生懸命蜜を吸っている。
ミツバチの数よりもずっと多くブルーベリーに群がる。好物らしい。
こちらはサクランボ。
昨年は遅霜で全滅したが、さて今年はどうだろう。
いまのところこちらも実の付き方は良い。
赤くなり始めた。
食べごろになるとほとんど鳥に食べられてしまうとはいうものの、少しは食せて初夏の味覚を楽しめる。

期待できる今年の果樹園だ。

2014年5月6日火曜日

2014田植え終了

谷津田の1枚を最後に、今年の田植えが無事終了。
古代ハスの咲いた田んぼも、クサガメのいる田んぼも、タヌキやキジが闊歩する田んぼも、ミズバショウが咲く谷津田の田んぼも。

早苗が整然と並ぶ
 
水の管理は難しいが
天水だけで栽培しているキレイナ米が取れる田んぼだ

今年もいたクサガメ
慌ただしく過ぎた1週間。これで一つの節目を越えた。

気が付けば季節は大きく移り変わりつつある。
いつしか菜の花は結実の時。
空も風もすっかり初夏。