2013年4月9日火曜日

ツバメ飛ぶ空で 

屋敷のすぐ近くには、我が家所有の小高い山がある。
200年以上前の昔から、我が家の生活とともにある『里山』だ。

この山の頂き付近には、東京電力の送電線の鉄塔が建っている。
我が家から見た鉄塔
小高いと言っても麓から頂までは比高30mはある山。
その頂きに高さ50m以上はあろうかという鉄塔が建っているので、下から見上げるとその鉄塔の一番上の部分は遥か彼方にみえる。
一番てっぺんはきっと眺めは良いのであろうが、高所恐怖症の小生には絶対に行きたくない場所・縁遠い場所である。

今日、東京電力の保守作業員がこの鉄塔に登って作業を行っていた。
迷惑にならないように近くに寄って見物してきた。
脚部分には工具類・作業部品をロープで吊るし上げる人が2人
天空を突き刺す如く聳え立つ鉄塔。
見上げるとクラクラしそうな高さだ。
その先端部分には既に2人が登っていてスタンバイしている。
中間部分にも人が一人いる(左の真ん中、黒い部分)。
かなり危険な仕事であることは間違いない。
ミスがないように、それぞれが声を掛け合いひとつひとつ確認しあいながら、粛々と作業が進められていた。
『ガイシ交換・・』という声が聞こえたので、きっと碍子のことなのだろう。
我々は、このような方々の地道な保守作業のお陰で安定して電気を使うことが出来ているのを決して忘れてはいけない。

(東電の本社オフィスにいるオエライさん達はともかくとして)福島原発事故現場はもちろんのこと、このような過酷な最前線の現場で危険な作業に従事されている方々には、ほんとうに頭が下がる。

要領よく作業を進め1時間程でこの鉄塔での作業を終了し、次の山に建つ鉄塔へと移動していった。
昨日の恐ろしいほどの強風とは打って変わった穏やかな日和であり、何よりの作業日和だったろう。

         

そんな春の空を、ツバメが飛び始めているのを確認した。
今年のこの地でのツバメ初見は先週末だ。
水戸地方気象台が公表している動物の観測日によれば、今日(4/9)時点では気象台では未観測らしい。

ツバメが飛ぶようになると、農作業も活発化する。
間もなく田植えの準備が本格化する。そして5月の連休には田植えが終わり、あっという間に初夏を迎える。
季節が移ろうとしている。

2 件のコメント:

  1. おはようございます 今朝駅を地図で見ました すばらしい場所ですね こんな場所で育ったら1日中かけずり回ってます 裏山があって 那珂川があって 思いひとしおの故郷ですね 

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  2. いつもコメントありがとうございます。
    ここは茨城南部のように水田が広がる平らな場所でもなく、もっと県北部のように山ばかりでもなく、程よく田んぼ・畑・起伏がある山が広がる場所です。そして近くには久慈川・那珂川の大きな川も流れ、太平洋もすぐ近く。田舎ですが恵まれた素晴らしい環境で、あらためてこの地に生まれ育ってよかったと思います。
    なのでここが元気がなくなってゆくのが悲しく、あれこれ(愉しみながら)奮闘している次第です。

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