2013年4月23日火曜日

ヤマドジョウの棲む湿地に水芭蕉を植える

この一帯は豊かな自然環境ではあるが、知っている限りの付近の山間湿地で、『水芭蕉』が生育している場所はない。自生するだけの環境的な生育条件がなかなか合わないのかも知れないが、わざわざ購入したり移植したりしてまで植えようとした人がいなかっただけなのかもしれない。

以前に福島県三春の町の寺で、普通に咲いている水芭蕉を見たことがある。
(記憶を頼りに調べてみたら、三春町観光協会HPに『真照寺』の水芭蕉が開花したとの説明が出ていた。たぶんこの寺だったと思う)。
三春とここは気候も地形も似たようなものだと思うので、もしかしたら水芭蕉を楽しめるかもしれないと考えた。
という訳で、この当地では珍しい『水芭蕉』をかつては水田だったものの日当りも悪く水温も低いなど条件が悪いため耕作しなくなったく山間の田んぼに植えてみた。
植えたと言っても、生態系を乱すようなものではない。
あの白い花・清楚なイメージにちょっとした憧れがある、のである。
夏がくれば思い出す〜♪が、ベースにあるのだろう。

         

我が家では、埼玉県川口市にある果樹・花木など販売業者から果樹やら花木を購入している。安行復興農場といい、春と秋にカタログを送ってくれる。

市内の園芸店でもある程度は手に入るのだろうが、大きな専門業者なので取り扱いの種類が豊富でありすぐに送ってくれるので大変便利だ。品質もなかなか良いと思う。
送料は8400円以上頼むと無料になる上、10000円以上だと粗品(・・そのときどきの花木一種類)をプレゼントしてくれる。
更に嬉しいことに、いつも頼んでいる顧客はお得意様として10%割引してくれる。
ということで、我が家の庭にあるたいていの珍しい花木はこの業者から購入したものだ。
今回は、水芭蕉のほか、早生ブルーベリー苗、ポポー、新種のクリであるポロタン(鬼皮・渋皮がぽろりと剥けるようだ)など11種類購入した。

         

水芭蕉を植えた場所は、山から滲みだす水が年間を通して一定量ある。
僅かに水流もある。彼の尾瀬の湿地とは言わないまでも、常にジメジメしている場所。
水芭蕉があっても良さそうな雰囲気の環境だ。
水芭蕉を植えた、谷間のかつての田んぼだった場所
説明板を掛けて、回りをロープで囲まないと分からなくなる。
いまはたった一株だが、群生し咲き誇る日が待ち遠しい。

         

そしてこの場所へ流れ込む小さな流れには、我々がヤマドジョウと呼んでいる『トウキョウサンショウウオ』が棲息している。水たまりの中の落ち葉の下に卵を見つけた。
ゼリー状の袋内部では既に小さな形のヤマドジョウが動いている。

ここの環境は良いってことだな、やっぱり。

4 件のコメント:

  1. 女王蜂@後見人2013年4月23日 20:47

    世の中に おらが村一番は 数あれど この谷戸も 理想形の一つです 子供時代をすごされた方々は お金に変えられないものを 持たれました 鉄路の反対側であったことが 幸いしました 泥鰌には少々詳しいですが 山泥鰌は初耳 そうですね山椒魚でしたか 飲むことのできる水域にいますね 今後も楽しみです

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  2. おっしゃる通りです。
    約90年前、鉄道が通ったことで周囲はずいぶんと変わったようですが、我が家周辺は進入路の不便さが災いして全くといっていいほど開発がなされず昔の自然のままでいてくれてます。
    このヤマドジョウなどもその典型でしょうか。今となっては掛けがえのないものでしょう。なにも特別な保護策などはせずに、あくまで自然体で共存してゆくのが一番だと思っています。佐渡島のトキのような存在では可哀想ですから。

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  3. 女王蜂@後見人2013年4月24日 19:01

    読み返してみました かつての田んぼの情景は 最高ですね はるかな尾瀬のうた そこには行けてませんが 裏磐梯の不思議な水の色 3度も4度も行きました ポロタン いいですね 開発情報の時 欲しいなと思いました 廉価になるまで待ちます 

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  4. いろんなチャレンジができて最高です。
    1年後、あるいは数年後の楽しみのタネをまき散らし続けています。
    これだから里山ライフはやめられません。

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