このような日は、田んぼの水の溜まり具合を見て歩き調整する程度で、仕事らしい仕事はどうにもする気にならない。
そんなところへ、従兄弟宅からのTeaParty(・・単なる茶飲み会だが)へのお誘いの電話。
どうせ今日は仕事にならないでしょう・・と見透かされた。
なにやら従兄弟宅の裏山のタケノコが生え始まっているらしい。
栽培しているワラビも旬を迎えているとのこと。
掘るなり、摘むなり、とにかく遊びにおいでなさいな、とのお誘いである。
さっそく訪問した。
90を超えた伯母も健在だ。
ひとしきり従兄家族とあれやこれやの話で盛り上がった。
午後3時過ぎには雨も上がったので、ワラビ取りに出かけた。
ちょうど食べごろのワラビ (緑の葉っぱは蕗の葉。ワラビは写真奥の枯れ草部分に主に生えている) |
摘んでもすぐに次の芽が出てくるワラビ。
ちょっと収穫の時期がずれると伸び過ぎて葉が開いてしまう。
この状態がのワラビが一番良い。
ワラビ摘みにはコツが。
人差し指を鍵状にして茎を挟み、ワラビの根元のほうから親指で軽く抑え、なぞるように曲げながら引っ張り折る。
根元部分からある部分までは固くて容易には折れない。この部分は固くて食には向かない。
途中に容易に折れるポイントがある。折れた部分から上が食用部分の柔らかい部分である。この境目部分を指の感触で見つけて折る。
難しく言葉で説明するとこのようになるが何のことはない、単につまんで折れるところから折れば良いだけのことだ。固い部分ではなかなか折れないから悩むことはない。
ワラビは灰汁を抜かねば食べられない手間が掛かる食材だが、おひたしにして食べると美味い。春の代表的な味覚だろう。
灰汁抜きした見事なタケノコも頂戴した。
さっそく頂くことにしよう。
うーん、目には青葉、山ホトトギス、初タケノコ・・だな。
従兄弟宅から帰る道すがら、見かけた市内・長沢地区に広がる風景。
山全体に新芽の淡い緑が広がっている。
茨城北部地域では、いまちょうど新芽が映え揃って薄緑色になっている。
『山笑う』と喩えられる風景。
淡い緑のそんな中に、ひと際映えるヤマザクラの白やヤマブキの黄色が美しい。
手前の田んぼでは、水が張られて代掻きの準備が整ったようだ。カエルの鳴き声も日増しに多くなっている。
この風景の中での生活は、人も自然の一部であることを実感する。
経済指標で図ればなんら妙味がない田舎だろう。
だがこれらの指標が高いからと言って豊かであるとは思えない。
都会にあるような便利さはないが、精神的にも物質的にも豊かなんだよなぁ。
ここ茨城北部の里山ライフは。
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