2013年1月30日水曜日

越冬中のミツバチ

野生の生き物の宿命なのだろうが、ミツバチにとっては寒さとともに蜜源となる花が極端に少ない冬の数か月はひどく辛い耐乏生活に違いない。

時折、巣箱の底板を引き出して、巣箱内部を観察しているのだが、じっと固まって耐えている(ように見える)ハチたちを見ると、健気さと言うかいじらしささえ感じてしまう。
底部から見上げた内部の状況

ミツバチたちが巣から出る姿はほとんど見ることがない。
この期間は夏の間に作り上げた巣を齧りながら、貯めた蜂蜜を少しずつ消費しながら過ごしているようだ。
下の写真は引き出した底板の様子だ。
細かな巣の齧りカスが大量に堆積している。
巣の一部が崩れ落ちたものもある。
悲しいかな、この崩れ落ちた巣の欠片に既に死んでいるミツバチがしがみついている。
底板に溜まった食べカス
死んだ蜂の姿もある
どんな経緯があったのか・・
巣に齧りついたまま死んでいる
あと少ししたら早咲きの梅の花が咲く。
さらにその後には、周囲一面が黄色く染まり菜の花の絨毯となる天国のような季節が控えている。
なんとか耐えて生き延びて、その春の歓びを享受してもらいたいと願っている。
またハチミツを差し入れしてやろうと思う。

2月4日の立春まであと少しだ。
まだ寒い日が続くが季節は確実に移ろっている。

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