といってもワタシが・・では無論ない。
昨年は金環日食やら数回の大流星群がニュースになったが、今年は肉眼でも見えるほど明るくなりそうな彗星が二つも地球に接近するなど、いくつもの天体ショーが予定されているので、そのことだ。
おもなものを挙げてみると次の通り。
3月~4月 『バンスターズ彗星』
4月26日 部分月食(早朝、関東以西でわずかに欠ける)
5月下旬 水星、金星、木星が集合
8月中旬 ペルセウス座流星群
11月3日 アフリカなどで金環皆既日食(日本では見えない)
11月~12月 『アイソン彗星』
12月2日 水星が月に隠される水星食
とりわけ、年末ごろに見ごろを迎えるアイソン彗星は最も輝くとき(太陽と至近距離になるとき)には満月とほぼ同じほどの明るさになり、史上最も明るい大彗星の一つになるとの期待が高い。
これらの彗星は楕円軌道ではないために、再び太陽に近づくことはなく二度と見ることはできないという。
天文現象の当たり年だった昨年に続き、華やかな天体ショーの話題が今年もメディアを賑わすことだろう・・・というのが、タイトルの趣旨だ。
長い尾を引きながら天空を駆けていく彗星は、古代より私達に驚異とそして感動を与えてきた。
しかし洋の東西を問わず不吉なものとされ恐怖の的だったようでもある。
彗星はしばしば王や高貴な人物の死や、大災害といった不吉なことの前兆と考えられ、昔の人はその出現を恐れた。
あるいはまた、地球の住人に対する天からの攻撃であると解釈されることすらあった彗星である。
かの日本書紀の舒明記には3か所も(特に不吉なこととしてではないが)彗星に関する記述があるという。
いまでこそ科学的な説明もついているし、出現する時期までかなり正確に予測できているため、それを不吉な前触れと恐れる人もいない(と思う)。
先月には、古代マヤ暦による地球の終わり云々の騒ぎも半ば楽しんでいたようだし。
でもやっぱり、宇宙の遥か彼方から飛来する彗星にロマンを感じ、その時が来ると不思議とそわそわしてしまうのではないか。
まして『最も明るい彗星』だとか『二度と見られない』などという説明まで付くとなおさらだ。
ワタシもおそらくその時が来ると無関心を装いつつも、きっと空を仰ぎ見てしまうことだろう。
ということで、皆がまた口を開いて天空を眺める日が何回かある。
ニュースになる日が来る。
願わくば今年は、心を痛めるような悲しい出来事が起こることなく、ただ無心に空を見上げたいものだ。
けっして不吉な前兆であってほしくない。
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