一見、菜の花であろう。花の色、大きさ、咲いている姿そのものが。
春の野の写真と見まごうばかりだ。しかしながらこれはつい先日撮影したものだ。
この植物、『アスパラ菜』という。霜が降りる寒い今の時期でも咲く。ミツバチを飼っている立場からすると、梅が咲き出すまでほとんど蜜源がない季節にあっては大変貴重な花である。
上掲の写真は市内・山方地区にある従兄弟の畑に咲いている姿。実際、従兄弟宅の巣箱に営巣しているミツバチたちが喜んで群がっている。
これをみて来年は我が家でもアスパラ菜を大量に栽培してみることにした。(この花から穫った種を譲ってもらうことになっている)
アスパラ菜は比較的新しい野菜で、本来は茎や葉、蕾部分を摘んで食べるものだそう。春に播種し夏〜秋に収穫するものと秋に播種し今の時期に収穫するものがあるとのことで、今咲いているのは秋撒きのもの。収穫が済んで放置しているものだ。
アスパラガスに似た風味がある野菜だ(そうだ)。北陸・上信越地方で生産が盛んらしい。(⇒JA長野県HPの紹介記事)
人間が食べるためのアスパラ菜であればこれだけ花が咲いてしまったものは既に商品価値はなかろうが、ミツバチにとっては今が一番のゴチソウ時期である。
ミツバチが群がっている姿をみて撤去は忍びないと、慈悲のココロで従兄弟も抜くのを止めたとのこと。ミツバチも感謝していることだろう。
花が無い時にも咲く花を見つけては栽培し徐々に増やして行くと、各季節途切れなく花が咲くようなる。オールシーズン何かしらの花を愛でて楽しめると同時にミツバチが繁殖しやすい環境が整えられて行く。良い循環ではないかしらん。
『あ゛あ゛・・・・・寒い』などといってこうやって炬燵でパソコンをいじっているまさにいまも、花あればミツバチは出動し花粉と花蜜を集めている。彼らもまた生きる糧を得られる。感謝感謝。
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