日本を訪れた外国人が過去最高だそうだ。
既に9月までの累計1612万人の段階で、昨年一年間の来日外国人の総数1340万人を上回ったとか。ビジネス客と観光客合わせての数字だが、増加分のほとんどは観光客であろう。
なかでもやはり中国からの来日客の伸び率は112%で他国を圧倒しているとかで、ニュースにもなるわけだ。そして、東京・大坂など大都市圏や京都などメジャーな観光地では、『爆買』が行われ、これまた話題になっている。だが、常陸大宮市ではおそらく無縁な現象だ。まったく心配はない。
水戸より北側のこの近辺で、外国人観光客が訪れる場所があるとすれば那珂市鴻巣地区にある『木内酒造』ではないか。
規制緩和後に地ビールの製造を始めたと聞く。当初より、『常陸野ネストビール』の海外輸出に力を入れて、かの地では人気らしい。数々のコンテストでも入賞している。いまでは国内某大手スーパーにも並べられているほどだ。
酒蔵というか醸造所の見学もできるうえ、食事(蕎麦もある)も提供されている。手作りビール工房もありマイビールを作ることも出来るそうだ。
このような見せることを意識したオシャレな酒蔵を実現させ、見学者が多いと聞く。
商品化・ブランド化と、酒蔵そのものへの観光客誘致に成功した地ビール・クラフトビール生産工場の数少ないひとつだろう。
自動車でここに見学に来る外国人もいるのだろうが、ほとんどは水郡線を利用しているのではないかと思われる。
さて、『木内酒造』を目指してJR水郡線・常陸鴻巣駅に降り立つ外国人だが、一抹の不安を抱くことになるかもしれない。なんといっても寂寥感あふれる駅とその周辺で、とてもそんなビール工場があるところとは思えない。まだ玉川村駅前の方が賑やかなぐらいだ。この風景を前に不安になるのは、日本人の訪問客とて同じだろう。
だが、わざわざ訪ね来ようとするひとはHPを調べるだろうし、駅ホームに立つ『木内酒造』看板の地図(日本語)も参考にもするだろう。それにスマホがあればナビでたどり着くことは十分可能だ。
こうやって那珂市鴻巣は極めて局所的にだが国際化が進んでいる。
ただ、水郡線を使ってこの『常陸鴻巣』駅よりさらに北に外国人観光客が行くことは、(全くではないにしてもほとんど)ないのではないか。
ましてや、我が愛してやまない玉川村駅に降り立つ外国人観光客などは有ろうはずがない。大正12年の開業以来、皆無に違いない。
富士フィルム関連会社の本社と工場があるので、出張ビジネスマンと思しきスーツ姿の日本人男性の姿は時折見かける(駅利用の大半が朝夕の高校生であり、スーツ姿の人が乗降するだけでも珍しい玉川村駅だ)が、外国からのビジネス客は果たしているかどうか。
あるのかもしれないが、おそらくJRは使わないだろうな。この玉川村駅は。
このような現状だが、でもでもJR東は努力を怠らないのである。
この駅のホームもしっかりと国際化対応を忘れていない。
この写真のように中国語と英語を併記している。
0 件のコメント:
コメントを投稿