2015年12月21日月曜日

サンタに会いに行こう

12月も20日を過ぎると世間はクリスクス一色だ。
だからでもないが、サンタに会いたくなって出かけてみた。

小生は、特に寒い季節になると彼に無性に会いたくなる。彼と会うと不思議と心も体も温まって幸せな気持ちになれる。
そんな不思議な力を持つサンタは、今日も何も言わずその場所で小生を暖かく迎えてくれた。
                                           
『どこにいるんだよ、サンタなんて・・・』と思うだろうが比較的容易にサンタに会えるのである、常陸大宮市では。
ただ彼と会うには市街地から離れた、ちょっと山奥に行かねばならないのが難点といえば難点。
市内山方地区の市役所山方支所から7キロほど北東の山の奥に、細い道を何度も曲がりながら進む。その山深いところに『サンタワールド』が忽然と現れる。

彼に癒されたくて近在の老若男女が集う場所である。それは間違いない。
サンタに会えるという子供にとっては願ったり叶ったりの場所のはずなのだが、あまり子供の姿を見かけることはない。
ちょっと不思議ではあるが、子供の頃の小生でも自ら積極的にここに来ようとは思わないだろうと思う場所だ。
何しろサンタってのはこんな男なんだから。
これだけでも異様さはある程度感じられるだろうが、彼は下の写真のように大男なのである。
画像が暗くてわかりにくいが画像クリックで大きくするとちょっと見やすくなる。

土中から生えているのではなく、モニュメントとしてそびえているである。決して胸像などではない。
道路を走る車との対比でその大きさはお分かりいただけるだろう。顔の大きさは奈良東大寺の廬舎那仏=奈良の大仏よりは小さい(大仏は頭頂〜顎が6.7mとのことだ)ようだが、それでもかなり大きく感じる。初めて目にする人は、土中からニョキッと突き出た姿をちよっと異様に感じるかもしれない。

こんな像が道端に立っているのである。この像の男が『サンタ』という名なのである。
漢字で書けば三太。茨城各地に伝説がある『ダイダラボウ』または『ダイダラボッチ』、すなわち大男伝説の主である。St.ではない。三太とはこんな人物である。→常陸大宮市観光ガイド『三太と沢又の開墾(さんたとさわまたのかいこん)』
                                           
そう、ここは入浴施設があるところ。諸沢(もろざわ)と言う地区である。
正式には『やまがた すこやかランド 三太の湯』という。
ちゃとした泉質と泉温をもつ『温泉』である。
入浴施設の入口。
サンタ用のものであろう、2メートルほどもある下駄が椅子代わりに置いてある。


当然加温している温泉ではある。茨城県北東部であれば源泉温度はもっと高いのだろうが、このあたりまで南だと34度は仕方のないところだ。透明で無味無臭、アルカリ泉質のやさしい湯、ライトな湯である(個人的には湯の華がたくさん入った硫黄臭のする湯、かなりヘビーな温泉が好みだ)。

ここの入浴施設は、湯船が広いし、寝湯スタイルの気泡風呂のコーナーもある。さらにサウナ室が広いので大変気に入っている(ここは10人入ってもゆったりしている。ささの湯は6人が限度。金砂の湯と四季彩館にはサウナが無い)。

雛びた感じは全くないし設備はよく整っていて、みな綺麗である。従業員もみなさん礼儀正しく、サービスの点では申し分無く、気持ちが良い。

ということで、今日もしっ・・・・かりと心身が温まって、幸せな気分でサンタに別れを告げて諸沢を後にした。
                                           
余談だが、常陸大宮市諸沢地区は山深い地で、いまでも交通の便はたいそう悪い。ここに至るには車がすれ違うのがやっとという細い県道249号を4~5キロ進まねばならない。
だがこの山奥の里は意外にもある一時期、非常に重要な意味をもって歴史に登場する地であり、舞台となったのである。鎌倉幕府を開いたあの源頼朝もこの諸沢の地名は間違いなく耳にしているはずだ。いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府・・。源氏の棟梁頼朝がこの小さな山間地におおいに関心をもった(頼朝がここに来た訳ではない)のだからなぁ。いつもそんなことに思いを巡らしながら、ここまでの山道を走っている。
この話をすると長くなるので、また改めて。

Merry Christmas!!



近くで見ても、遠目で見ても、何回見ても、やはり異様である

0 件のコメント:

コメントを投稿