少しの雨であれば、ミツバチたちは野を飛び交い、せっせと花蜜を集める。
花から吸い取ったばかりの蜜=花蜜は、糖度が40%程度と言われている。この状態でも甘いのは甘いが、半分以上は水分といえる。
花蜜は、ミツバチの体に一時的に蓄えられて巣箱に運ばれてくるのだが、この過程でミツバチの持つ酵素と混ざる。さらに巣にいる内勤のハチに口移しで蜜を引き渡すのだが、この過程でも酵素が混ざり合う。その後に内勤のハチにょって巣の中に蓄えられる。
内勤のミツバチたちは羽で風を送って、巣の中の蜜の水分を蒸発させる作業に勤しむ。
そうやって次第に糖度が80%程度まで高まってゆく。
いまはまさにその最盛期だ。
巣も順調に大きくなってきており、巣箱の中はミツバチたちがぎっしり。内部の温度もかなり高い。
実際、観察窓を手で触ってみるとポカポカしていてる。
そのうえ、水分が盛んに蒸発するので内部の湿度はかなり高くなっていてる。
せっかくの観察窓も、曇ってしまい内部が全く見えないことがしばしばである。
巣箱内部の壁面も、床板も水滴でびっしょりになっている。木の板であるから吸湿性はあるはずだが、それでは収まらないほど水分が付くため濡れてしまうようだ。
湿度は如何ばかりか。
人間の感覚では環境的には最悪のように思うが。
せっかくの観察窓も水滴がついて中が見えない (この写真の巣箱は昨年からの入居しているもの。巣の長さが50センチほどに伸びている) |
この春以降に貯めた蜜は、目下、巣箱の中で熟成段階といったところだろう。
上記写真の巣箱は昨年からいるハチたちのもの。
最上段は昨年春に作られた巣の部分で、蜜は十分に熟成している。昨年のハチミツ採集の時点ですでに糖度80%を計測している。
巣も下に大きく伸びてきたので今月中には採蜜したいと思っている。
一方、今年の4月~5月に入居して巣作りを始めた群れの蜜は、まだまだ当面先のハチミツ採集となる。8月終わりごろになるだろうか。
今年は全部で4群のハチミツ採りとなる予定であるので、なかなか忙しい夏になる。
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