下の写真の中央部分がそれだ。
ちょっと遠目の写真で分かりにくいが、実際には目にすると濃い緑の中にくっきりと白い部分が映えているので、良く目立つ。
この白いものの正体は、それは花ではなく枝の一部の葉が白いものだ。
白い斑(ふ)が入っている。もっと近寄るとこのようなものだ。
見事に色素が抜けているのである。
木全体の葉が白くなるのではなく、枝の先っぽ部分だけの葉が白くなっているようで、なんとも不思議である。
実際に、この木は梅の花のような小さな白い花が咲き、実もなるのである。花は白い葉に隠れるように咲いていて見えにくい。
実は小振りのキウイフルーツといった実だ。
しかも、このような白い葉=斑入りの葉は花が咲く時期だけしか見ることができないときている。やがて緑色に変わるのだ。
もっと知名度が高い名前は『マタタビ』である。そう、あの猫にマタタビ、のマタタビだ。
完全に当て字だが、PCで『またたび』と入力して変換キーを押すとちゃんとこの漢字に変換される。
我が東野地区の山では目にすることはないの自生していないと思われるが、もっと西部の山間部に入った御前山地区、小瀬地区、美和地区では自生する木が大変に多く、今の季節には数多く目にすることができる。
半分蔓性で、自分だけでは自立できない。ほかの木に寄りかかって伸びる、なんとも情けない木だ。
マタタビの実は猫が大変好むのは良く知られているところだが、枝も猫は大好きだ。
我が家の山にも植えるべく枝を折ってきて刺しておいたら、あくる日には猫の餌食になっていたことがある。
マタタビが自生する環境は、(失礼ながら)場所的に猫がなかなか立ち入らないほどの山の中なのだろう。
花が咲いている今だけの白い葉。見られるのもあとわずかだ。
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