2015年7月3日金曜日

玉川村駅と山方宿駅 開設当時の写真

大正11年(1922年)12月10日に、小生が愛してやまない『玉川村駅』が開業した。
大郡線(現在の水郡線)・常陸大宮駅~山方宿駅間が開通した日である。

この時、当時の鉄道省が『大郡線常陸大宮山方宿間開通記念絵葉書』を作っている。
その絵葉書が我が家の奥から出てきたのでここに紹介したい。
開業当時の『玉川村駅』と『山方宿駅』の写真であり、貴重なものだと思う。
(現在では玉川村駅と山方宿駅の間に『野上原駅』があるが、この駅は昭和31年の開設であるのでこの時点では存在していない)
         
まずは、記念絵葉書が包まれていた包装紙から。
この包み紙の裏面が次の写真。
路線図と建設工事の概要がかかれてある。

絵葉書は玉川村駅のものと山方宿駅のものの2枚組。
上が山方宿駅のもの、下が玉川村駅のもの。
拡大したものを見てみよう。
まずは山方宿駅。おそらく南側から北側を撮影したもの。右のホーム側に駅舎が立っている。
同じ絵葉書に映っているもう一つの写真は、山方宿駅南側にある枇杷川の上の大築堤の写真だ。
この部分は下の田んぼからはずいぶん高くなっている。さぞ土盛りは大変なことだったろう。

次に玉川村駅。駅前の広場から駅舎を写している(南西から北東方向)。
まだ駅前広場は整地が済んでおらず凸凹だ(写真撮影したのは開業の前だから仕方ない)。
この駅舎は平成8年まで存続したが、取り壊されて現在の駅舎に建て替えられた。
この駅舎を知る小生にとっては、なんとも懐かしい姿だ。
もう一つの写真は次のものである。
おそらくここ、國常神社の南側から北東方向の撮影だろう。カーブしている部分だ。この線路の先はすぐに枇杷川の大築堤となる。
         
絵葉書は未使用で、表面はこのようなもの。
一番下の文字は『片岡写真研究所謹製 鉄道省東京建設事務所発行』とある。
         
この記念絵葉書と合わせて保管されていたのが、水郡線敷設に尽力した衆議院議員『根本正(ねもとしょう)』からの年賀状。我が家のご先祖様が頂いたもの(写真は一部加工してある)。
根本代議士からの手紙も多数残っているので、ずいぶんと懇意の間柄だったようだ。

さすが根本代議士はアメリカに留学していただけあって、英語で『I wish you a Happy New Year 1923 Sho Nemoto』と記されている。わがご先祖様は英語の素養はなかったはずなので、ちゃんと『謹賀新年 大正12年1月1日』とも記してくれてある。

ちなみにこれらの葉書は、我が家に保存されている他の古文書類とともに、常陸大宮市の文書館に委託し古い時代の資料として目下、調査・整理中である。

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