2016年4月3日日曜日

蜜ろう(蝋)+誘引液つくり

当地でのニホンミツバチの分蜂は例年であれば4月中旬から(去年の我が家の巣箱は初回が4/18)。あと半月と迫って来た。
待ち箱と巣箱の設置はすべて終えている。残るやるべ作業は4月10日頃から『分蜂誘引剤』を巣箱に取り付けることと、改めて巣箱にミツバチが好む臭い付けを行うことだけだ。
ミツバチが好む花で知られる『キンリョウヘン』は、残念ながら今年も開花がなさそうだ。なので今年も『分蜂誘引剤』を購入した。

臭い付けは、臭いの素となる『蜜蝋』を作る必要があるので少々手間がかかる。一連の作業は、独特の強い臭いと煮汁や蝋の飛び跳ねがあるので毎年屋外で行っている。この作業を先日行った。
原料は、昨年のはちみつ採集の際に出た搾りかす(巣くず)。巣くずを煮て蝋を溶かし出し布で越したあと固める。この作業でできる煮汁が、これまた巣の臭いがプンプンであり良い誘引液になる。ミツバチにはまったく無駄がない。
鍋一杯貯まった巣くず
水を入れて煮込む
ドロドロの煮た汁を布で濾して一晩置くと、表面に蝋が固まり蜜このような蝋ができる。
この蜜蝋は巣箱の内側や入り口付近にたっぷりと擦り付ける。
この蝋の形になってもミツバチの巣の臭いがたいそう強い。
表面に固まった蜜蝋を取り除いたあとの黒い液体が誘引液
ペットボトルに小分けする。
ミツバチの巣の強い臭いがするこの誘引液を、
巣箱本体と周辺にスプレー噴射してミツバチをおびき寄せるわけだ。
こうやって作る蜜蝋は、もっと手間をかけて不純物を取り除けばきれいなロウソクにもワックスにもクリームにもなる。今回は単に巣箱に塗り付けるのものなのでゴミの混入も気にしない。(下の写真は去年作った蜜蝋)
昨年作った蜜蝋、丁寧に2回濾過するとここまできれいになる。
滑らかだしいい香りだ。
                                           
もっと多くの巣くずが取れるようになれば(=もっとたくさんの群れを飼い、はちみつがたくさん採れるようになれば)、蜜蝋は多くの方に供給できる。アロマテラピーになる素晴らしい天然素材である。産地・製法の明らかな安心素材につき、望まれる方があるに違いない。
加えて蜜蝋でロウソクやキャンドルを作って楽しめる機会を皆様とを持てたらいい、と頭にはある。その暁には、ロハス(LOHAS)な生活を楽しみたい方、ぜひご参加ください。

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