2016年4月6日水曜日

はちみつの結晶化

『玉川里山はちみつ』は結晶しやすいはちみつである。
結晶が進んで白く固まったはちみつ
採集して瓶詰した時の琥珀色からすると別物に見える。
とろっとしていたものが、瓶を傾けても流れないくらいのクリーム状に固まるうえ、舌触りもザラザラになる。
傾けても動かない
品質的に全く問題なく味も変わらないのだが、見た目においてやや難があるように思う。
はちみつは液体状イメージしかないひとが大半だろうから、品質が変わって食べられなくなったのではと思うのも無理からぬことだ。
ハチミツ大手の会社もこのような消費者心理が心配なようで、HPで丁寧に説明するなど腐心している。
山田養蜂場
サクラ印ハチミツ
日本蜂蜜株式会社

はちみつが結晶しやすい条件は
①ブドウ糖が果糖よりも多い場合
②花粉が多い場合
③外気温が15℃以下になった場合   などがあるようだ。
つまりは『玉川里山はちみつ』のような混ぜ物もない本物の百花蜜では当たり前に起ってしまう現象で、ある意味で本物の証といえる。
(→ ただ必ずしも逆は真ではない。本物であっても結晶しない・しにくいはちみつは存在する)
                                          
これを再びあのトロ~っとした状態に戻す方法がある。生のはちみつ成分が壊されない温度(50℃)以下で温めれば良い。くれぐれも高温過ぎないように。
簡易な方法はふたつ。ひとつは、湯煎して温める方法。もうひとつは使い捨てカイロを巻きつけて温める方法。

まずは湯煎。手元のはちみつの瓶が結晶したので湯煎してみた。
瓶の蓋を少し開け、ビニール袋に入れて50℃~60℃のお湯に漬ける。約30分放置しておくとで元の状態に戻る。(とはいえ、少しの結晶は残る)
鍋に50℃~60℃の湯を沸かす
指を入れて、かなり熱めの湯だと感じる程度の温度
30分経過した状態
ほぼ元通りだ
ビニールに入れて湯煎・・と記したのは、『玉川里山はちみつ』のラベルはインクジェットプリンターで印刷した普通紙であるので濡れると滲んでしまうからだ。
注意したつもりだが袋から出す時に濡れてしまった
                                          
もう一つの使い捨てカイロを使う方法。
瓶をタオルで一重に巻いて、その周りに使い捨てカイロを巻く(粘着部分がある場合には粘着部分を瓶側にする。空気に接する部分が多くないと温度が上がらない)。瓶の周囲をカイロで包む感じだ。その上に再びタオルを巻きつけたのち、毛布にくるんで放置する(カイロの持続時間いっぱい)。
カイロはたいていの場合最高でも70℃くらいまでしか熱くならないのでタオルを挟めば丁度良い温度でじっくりと溶かせられる。

自然現象は不思議で面白い。

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