2012年5月28日月曜日

ミツバチの捕獲に成功せり

昨年から果樹園内にミツバチの巣箱2箱を設置して、ミツバチの捕獲を試みている。
その巣箱のうちのひとつに、先週からミツバチが出入りしているのが確認できた。

※ 巣箱には、A館・B館と便宜的に名前をつけた。出入りが確認できたのはB館。巣箱には表札をつけてみた。ミツバチの目には記号として映っているかもしれない。

一週間程様子を観察していたが、継続的にミツバチが出入りしており、次第に数が増えてきた。
どうやら一時的なものではないようだ。
巣箱設置2年目にしての出入り確認。
これでどうにか『ニホンミツバチ捕獲』成功、といって良いだろう。
やれやれである。
そしてやはり嬉しい。

キンリョウヘンの設置、蜜蝋の塗付など効果があるといわれることは全て試してみた。
どうにかそれらの苦労が報われた形だ。
シイタケ小屋南側で、スモモの樹の木陰に設置したミツバチの巣箱
常時数匹のハチが出入りしている
右の黒くなっている部分は蜜蝋を塗った部分だ
ややピントがボケているが一番奥のハチは
玉になった黄色い花粉を両足に付けて帰巣してきた
菜の花を始めとする春の花盛りシーズンはとうに終わり、人間にとっては目に付く印象的な花は少なくなっているように思うが、彼らミツバチにしてみるとまだまだ活動の場があるらしい。

黄色い丸々とした団子状の花粉を両足に付けて帰巣してくるハチが多数確認できる。
きっとハチミツも運んでいるのものがいるのだろうが、こちらは近くで見ていても確認はできない。

                                        

ミツバチをじっと観察していると、見飽きることがない。
飛び交うこれらのミツバチは、みな働き蜂である。
小さなその姿は実に愛らしく、ひた向きな働きぶり、奮闘ぶりには感心する。

夫々が脇目も振らず飛び交い、花と巣箱を頻繁に往復する。
全身全霊、一心不乱に与えられた働き蜂としての使命を全うしようとしている。
実に健気。いたく感動する。
楽しいのであろうか、苦しいのであろうか、何の疑問もないのであろうか、などとも考えてもしまう。
そして、なんとなくその様は現代のサラリーマン諸氏を見ているようでもあり、ちょっと悲しくもなる。

                                        

巣箱に耳を近づけると、内部からはアエコンの室外機が唸っていような低い羽音が聞こえる。
箱の内部にはかなりの数のミツバチが羽を振るわせて蠢いているらしい。
今まさに新居であるこの巣箱に巣を作っている真最中のようだ。
(あとひと月程したら、底板を外して底部の掃除をする予定なので、その際に内部を写真に収めたいと思う。)

予定では、秋にはこの巣が(人間という)強盗に襲われ、せっかく一夏かかって貯め込んだハチミツが奪われてしまうことになるのであるが、彼らはまだそれを知る由もない。
なんとまあ、自己の欲望のためには非情で、ワガママで、罪深き人間であることか。

                                        

この程度の数箱を扱うような趣味の養蜂では(けっして業として営む訳ではないので)手間が掛からない(・・手間を掛けない)うえに、ハチミツを自分で採るというなかなか一般の人は経験できない作業を楽しめ、更には食せるというこれまた大きな楽しみもある。

この秋にハチミツ収穫作業ができそうな場合、ぜひ見てみたいという希望者にはぜひ一緒に巣箱開封を共にし、滅多にできない経験を、感動をしていただければと思う。
またその時期にご案内したい。



今回の捕獲成功を契機として、新たに同形の巣箱を3〜5箱ほど作っていろいろな場所に設置しようと考えている。

ミツバチが活動する環境も、巣箱を設置する場所も十分すぎる程のこの庭だ。
いつの日か皆様に、純国産・天然・完全自然食品の、純正ハチミツをお分けできる日が来るかも知れない。

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