徳間アニメ絵本より |
繰り返し繰り返しテレビで放映されてもいる。
息の長い人気あるジブリアニメのひとつだ。
古き良き時代のノスタルジーが強烈に全面に押し出されている作品だが、陳腐な表現だが心温まるアニメということができるだろう。
話は、昭和30年代前半の田舎を想定している。
そして、このとなりのトトロの映画の始まりの部分は、草壁親子が小さな三輪トラックに荷物を満載して引っ越してくる場面だ。
5月の日曜日、天気は晴れ。
水が張られた周りの田んぼは田植えが終わっているのか、これからなのか、という状況のようだ。
まさに今の時分であろう。
始めの部分 (徳間アニメ絵本より) |
深い森の緑と田んぼが広がる風景。
点在する家の造りこそ今風のものに変わったものの、あたりの風景は昔となんら変わっていない。
見渡す限りの里山の森は、濃淡ある色とりどりの緑。
目に青葉・・である。
この時季のこの山々の緑を目にすると、この『となりのトトロ』の冒頭のシーンをいつも思い出す。
JR玉川村駅の歩道橋からの眺め |
このアニメのキャッチコピーは『このへんな生きものは、まだ日本にいるのです。たぶん』というもの。
確かにこの森の中には、何かが棲んでいると思っている。
森の精とでも言ったら良いのか。
その気配を感じる。
姿・形はたとえばあの大トトロや小トトロ、あるいは猫バスやススワタリなどのようなものにすると理解し易いので、アニメではあのようなキャラクターになっていのだろうが、決して当たらずとも遠からずではないかと思う。
これぞ宮崎アニメの真髄であろう。
農業で穫れるものに限らず、自然の恵みはすべからくこれらの目に見えない『何か』による賜物である。
間違いない。
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