2019年7月3日水曜日

古代ハスの種子 お分けしています

ここ数年、ハスの季節になると「ハス根を分けて欲しい」とか「ハスの実を分けて欲しい」とのご要望がある。咲いているハスの花と同じピンクの可憐な姿を自前で咲かせたいということなのだろうが、丁重にお断りしてきた。理由は二つある。
ひとつめの理由は、ハスはとても交雑しやすい性質らしく、結実した種子から育てても親と同じ花が咲くとは限らないということがある。せっかく我が家のハスの花をご覧になり気に入っていただき種から育てて、運よく翌年に花が咲いたとしても、違った形状の花が咲く場合だってあるのである。いくらそのあたりの仕組み・自然の摂理を説明しご了解を得たとしても、騙されたように思うだろうから、なんだか気が引けるからだ。
もう一つの理由は、古代ハスのハス根を掘るのは大変すぎるということだ。前述の理由から根を移植して育てる限りにおいてはいま咲いているハスと同じものが咲くのでお奨めなのだが、労力が大変すぎるのである。どうやら食用のレンコンをイメージしている人が多いようだが全く違うものだ。
古代ハスの根は粘着質の土中深く(30~50cmくらいだろうか)に埋まっているうえ、決して太いものではない(人の手の指ほどの太さ)ので、なかなか見つけられない。安直な考えで掘り始めてもおそらくは徒労に終わるのではないかと思う。加えて、ハス根を移植してもなかなか根付かないということもある(自らの経験による)。
田んぼが空いた冬の時期にご自分で掘っていただく分には構わないとも思うのだが、田んぼをあちこち深堀りしてグチャグチャにされると困るのでやはりダメだ。
◆  ◆  ◆
ことしは、少し考え方を変えて、種子から育てる場合には同じ花が咲くとは限らない旨の注意書きをつけて種子の有料頒布をすることにした。それでもかまわない・やってみたいという方もおられるだろうし。

ハスは種子を削って水に浸さないと発芽しない。殻の内部の白い部分に水が染み込むと発芽スイッチがONになるようだ。
この削る作業がこれまた一苦労であるが、まあ、いちどチャレンジしていただいたら良い。
このようなチャレンジしたいという方向けの「古代ハスの種子」有料頒布である。
10粒入りで200円。育て方の説明書「種子からハスを育ててみよう」付き。

お問い合わせ、お申込みはメールにて連絡されたし。数量限定。
hitachi-satoyama-farm@live.jp    まで。

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