左の道路が旧道 |
場所はここ ➡ 下大賀遺跡の古墳(google map)
瓜連の街中を通る旧道のすぐ脇。というか、古墳の上に旧道がかかっている(通っている)状態なので良く観察できる。
想像していたよりずっと大きい古墳だ。
石棺部分にブルーシートが掛けられているものの、周溝の幅と深さ、円墳部分の丸さと大きさかよくわかる。ちょっとした感動ものだ。
玉川で産出されたであろう瑪瑙製の勾玉、鉄剣や人骨も出たとのこと。すばらしいの一言だ。古代遺跡というのは、いろんな想像ができて楽しい。
◆ ◆ ◆ ◆
このような古代遺跡の発掘現場に来ると、いつもワクワクしてしまう。
そして、遺跡発掘に情熱を傾けていた、かつて若かりし頃の記憶がよみがえってくる。
いま遺跡発掘に携わっている若い人たちに、かつての自分を重ね、心の中で声援を送っている。
随分前のことで小生が大学生の時。
春休みも夏休みも冬休みも、休みという休みはほぼ全て発掘現場(主に縄文中期の集落遺跡)に通っていて、土まみれになっていた。考古学専攻でないにもかかわらずだ。
日中は現場で土を掘りつつ、時にしゃがみこんでは出土物を図面に記録する、気が遠くなるような緻密な作業を続けた。夜は事務所にて出土した土器片の水洗い、土器復元作業である。これまたチマチマした根気のいる手作業で、気が遠くなるものだ。
つまりは昼も夜もどっぷりと発掘にのめり込んだ生活だった。まさに寝食を忘れていた。それぐらい楽しく充実していた。
発掘のメインは野外での作業。夏は炎天下でどれだけ暑かろうとも、冬は吹き曝しの中で刺すほどの寒さだろうが、熱中していたので楽しくて仕方なく、不思議とまったく苦にならなかった。
このように、一時でも何かに夢中になれたということは本当に大事な経験であり心底良かったと思う。この歳になってしみじみと感じている。間違いなく一生の財産だ。
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