常陸大宮市内の、とある場所でのTVロケが世間の注目を浴びて一週間。
今回はB女史の謝罪やら復帰やらばかりに関心が集まり、大半の視聴者は本来の『ひとり農業』企画に関心はあらずといったところだったろうか。
場所が茨城県北西部の常陸大宮市であることや、ここの環境のすばらしさには関心が及ばなかったとしてもやむを得まい。一地元民としては寂しくも仕方ないと思う。
皆が去った後、渡辺氏が残った田植え作業を必死の思いで、へとへとになりながらやっていたが、あれが実際のところの山合いの小規模農家の姿である。原則は手作業であり体力も根気も要る。
かような田舎での農的な生活は、けっしてオシャレでもカッコよくもない。コツコツと地道な作業を続けることばかりだ。結果はすぐには出ないし、必ずうまくゆくとも限らない。不安定極まりないことばかりだ。だが、そんな生活でも精神的には満ち足り、充足感にあふれている。
だからこそ渡辺氏も続けられているのだろう。
前回のブログで紹介した道路沿いの不思議な柱だが、番組ではここに何やらネットを張っている姿が映った。やはりB女史が来ることになっていたために用意した仮設『目隠し』だったようだ。TV局側は用意周到にずいぶんと前から準備していたようだ。
昨日(5/19)に現場を車で通過した際には、すっすり跡形もなくなっていた。
まるで何事もなかったかのように、いつもの静かな山里の風景に戻っていた。
大自然はとても懐が深いので(有名人であろうとなかろうと)すべての人を無条件で受け入れてくれる。
自然は何も語らないが、疲れたココロだったり、傷ついたココロだったりをゆっくりと癒す不思議な力を持っている。時には厳しい姿を見せることもあるが、実はとてあたたかく優しい。
また、何が起ころうとも黙したままで、世俗的なしばしの喧騒なども淡々と受け流す。
そうしてやがては何事もなかったかの如く静かな静かな風景に戻る。
これまでもずっとそうだったし、これからもずっと変わらぬ自然の節理。
だからこそ人は魅せられ、ついにはそこに帰ろうとするのだろう。
(あ゛~・・ 稀勢の里 負けてしまった)
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