2015年3月28日土曜日

巣箱の観察窓の効用

世は春。
菜の花が本格的に咲きだし、にわかにミツバチたちの活動が活発になった。
巣箱を出入りするミツバチたちは、巣門で衝突をするほどになっている。

活動が活発になったので、針金の網を替えてみた
巣箱に設えた観察窓からは、巣箱内部のミツバチの塊が良く見える。
従来は、底板を外してデジカメを上向きにし撮影し、その画像を元に、ミツバチの固まっている様子・個体数や巣の長さを推測していたのだが、その必要がほとんどなくなった。

この窓からの眺めはなかなか良く、大変満足している。
この場合の、『見たいが見られなかったもの』を可視化したことで得られる精神的満足というものは、小生をなんとも言えぬ幸せにしてくれる。
たったひとつの窓だが、その限界効用は計り知れない。
一般に言われる『限界効用逓減の法則』は、この場合は当てはまらぬ。
巣箱内部の巣作り状況が良く観察できる
(巣箱製作時に、ひと手間加わって確かに面倒ではあったが)観察窓を作ったのは大正解。おのずと巣箱を観察する時間が長くなろうというもの。
めでたしめでたし。
         
花蜜の収集が本格化しているのだろう、この観察窓が結露で曇る。
ミツバチたちが集める花の蜜は、まだまだ糖度が低い(水分の含有率が高い)。そのために巣箱の内部で水分を蒸発させて糖度を高めてゆく。
この過程で、蒸発した水蒸気が巣箱の内部壁面について結露し、びっしょりになる。

この観察窓に張られた透明ポリ板にも滴がたくさんついていることが多々ある。
内部に付いた水滴
これは、つまりはきわめて順調に蜜が集まっており、水分を蒸発させているということ。
それがこうやって容易に確認できている。
新しく作った巣箱はすべて窓付きだ。
あとは、持ち腐れとならぬよう、未入居箱にミツバチが入ってくれるだけだ。
あとひと月ほどで、今年度の結論が(ほぼ)出る。

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