2012年7月22日日曜日

トウモロコシの受粉

この季節、雑草刈りばかりの日々を過ごしている。
四方八方が雑草の天国のような場所であるから、仕方ないと言えば仕方ない。
放っておいても良いことは良いのだが、なにか精神的に落ち着かないので身体が動いてしまう。
特にここ数日は涼しくて、野外作業にはちょうど良い気候であった。
まさに草刈り日和であり、このチャンスは逃せない。

逞しい夏草は、いくら刈り取っても数日後には驚く程成長して背丈を延ばしている。
屋敷の周囲から始まり、田んぼの周り・畑の周り、果樹園、いくらやってもきりがないのである。とにかく広い敷地である。
ほぼ連日の作業でうんざり気味ではあるが、草刈り後に綺麗になってスッキリした風景を眺めるのは気持ちが良く、それだけが慰めである。

作業日誌的な意味合いを持たせているブログであるので、このままではこの夏草との戦い=草刈りばかりの話題になってしまうので、少々視点を変えたい。

          

我が家の畑では、トウモロコシの花が最盛期だ。

トウモロコシは、てっぺんに雄花が咲き、ヒゲが生えている雌花(トウモロコシの本体になる部分)は下の幹の部分に付いている。

          

トウモロコシ畑ではこの雄花が一斉に咲いて、我が家のミツバチたちと思われる蜂が花の間を飛び回っている。
巣箱を眺めていて大量の花粉を付けて帰巣するミツバチが、ここ数日多いのが気になっていたが、これで理由が分かった。


この雄花から花粉が風で飛ばされ、あるいは自然に下に落下して、幹の部分にある雌花のヒゲに付くことで受粉する仕組みだ(畑に、できるだけ多くの株があって他株の花粉を受粉できるとより良いようだ)。
この作物の受粉においては、ミツバチはどうやら脇役らしい。
トウモロコシの雄花の中を飛び交うミツバチ


受粉を待つ雌花
このヒゲ一本一本がひと粒ひと粒につながっている

それにしても、このトウモロコシの花粉の量は半端ではない。
花の下のほうにある葉っぱは黄色い粉がと積もっている。

このくらい花粉をまき散らさないと安心できぬのだろう。
確実に子孫を残すため自然に身につけた技なのだな、きっと。
このような自然の摂理。
不思議であり、その精緻な仕組みに感心してしまう。

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