2016年8月8日月曜日

『終わった人』(内舘牧子 著 講談社)

内舘牧子さんの『終わった人』(講談社刊)という本がある。10万部を超えて売れているようだ。

主人公は大手銀行でエリートコースを歩み、子会社の役員として定年を迎えた、「終わった」男性。40年以上に及ぶ会社勤めが終わったことが受け入れられない主人公は、目的のない日々を過ごしながら、現役時代のプライドと定年後の現実とのギャップに苦しむ・・。

NHKのNewsWebのページに、この本に関連した特集が掲載されたので、詳細はそちらに譲る。
   →Web特集 あなたは「終わった人」ですか?

この本のさわりを試し読みもできる。
   → 終わった人  試し読み

エリートではなくとも、銀行員ではなくとも、身につまされるというサラリーマンの御仁は多いらしい。

働いている間はまだまだ現実的なものではなく、漠然としか考えない定年後の姿。
だが、いざ定年を迎えると、人生の居場所を求めて惑い、あがき続けるわけだ。
仕事一筋だったほど(エリートと呼ばれた人ほど、職場にプライドを持っていた人ほど)ギャップは大きいのだろう。

小生の身(非サラーリマン・非エリート)からすれば縁遠い話なのだが、この主人公と同じような境遇に立ちつつある同級生の友達から、同じような話を聞いて同情してしまった。
非情にも「『職場』と『墓場』との間にはたっぷりと時間がある」(内舘牧子)のである。
定年直後は、とりあえず体力も頭もまだまだ大丈夫だ。金も少しは余裕ある。そして何より時間は十分すぎるほどある。さてこれから、何を考え、何をして、この長い時間をやり過ごすのだろうか。毎日である。
旅行? ゴルフ? ボランティア? 奥さまに同行してスーパーの買い物? 朝夕の犬の散歩? 孫の世話?
確かにこれらも生活の一部として大事。ただ『これだけ』では主人公のように破綻してしまう。
これらも普通に大事にしつつ、あることをプラスするだけで退職後人生に刺激とやりがいという『彩り』を添える魔法のような方法がある。悩める人への確かな福音である。

あることとは「ニホンミツバチを飼う」ことだ。(どうしても飼えない場合は、飼っている人とお近づきになり疑似飼育体験をすることでも十分だろう)
これで『終わらない人』になれる。絶対の自信をもってのお勧めである。

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