急いで駆けつけると、巣箱の周囲を5~6匹のオオスズメバチが羽音をたてて周回している。
見ていて気分が悪くなる光景である。
スズメバチ用の殺虫スプレーが市販されているが、さすがにミツバチ巣箱の傍では使えない。
用意したハエタタキと、網付き帽子、ウィンドブレーカー、ゴム手袋、長靴という厳重装備で駆除に入った。
と言っても、何処からか次から次に湧いて出てくるオオスズメバチであるので、逐次撃破は体力的に持たないし、背後からも襲って来たりするのでアブナイ。
そこで、ミツバチ愛好家では一般的な、『ネズミ取り用粘着シート』でスズメバチ捕獲を実践してみた。
一匹を殺さない程度にハエタタキで叩き落としネズミ取り用の粘着シートに貼り付け、シートを巣箱の上に置くというものだ。
すると、驚くことに次から次にオオスズメバチがシートに吸い込まれるがごとく、自ら近寄ってきてはシートに着地する。
そしてまず脚が張り付き剥がれなくなり、動いているうちに体も張り付き、完全に囚われの身になる。
粘着シートの上で身悶えるオオスズメバチが、SOSサインを出して、仲間を呼んでいるような感じがする。なんとも不思議な光景だった。
オオスズメバチが身悶える様子 ⇒ Youtube
この方法を使えば、何も危険な思いをして一匹ずつ叩いて殺したりする必要は全くない。
最初の一匹を粘着シートに張り付けてから僅か30分ほどで、17匹が吸い寄せられ張り付いてくれた。
5分経過 8匹捕獲 |
20分経過 14匹捕獲 |
ミツバチの巣箱の入り口には、スズメバチは通れない網目の金網を張り付けているので、巣箱内部への侵入はなく、ミツバチたちは無事で元気にしている(不幸にも何匹かは捕食されてしまったであろうが)。
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