ミツバチの天敵であるスズメバチはいま急速に数が増えてきている。
スズメバチは、越冬した女王蜂が初夏の時期から巣作りしつつ卵を産み育てる。ちょうどいまごろ第一次の成虫が巣立ち活動中だ。巣立ったスズメバチが不気味な模様の巣をさらに大きくさせていく。そして第二次・第三次とどんどん巣立ち数が増え、巣が大きくなる。
基本は肉食のスズメバチなのでミツバチは格好の餌である。
二ホンミツバチたちは果敢にスズメバチに挑んでいく習性がある。巣箱の入り口に集合し皆が一斉・同時に羽根を羽ばたかせ、来襲したスズメバチを威嚇したりもする。あるいはまた集団で襲い掛かりハチ団子状態にして熱殺することもある。DNAに組み込まれたすごい本能であるが、大挙して押し寄せてこられたらなす術がない。
入り口にスズメバチが固まって留まっていて、出入り口封鎖をすることも多々ある。出てくるミツバチ・帰還するミツバチを効率よく捕食するのだからヤツラも頭がよい。
あるいは巣箱内に侵入し、成虫蜂・幼虫を食い荒らすスズメバチもいる。こうなるとミツバチはタマラナイ。全て食われて群れが消滅するか、あるいは全員で逃げ出すかのどちらかだ。どちらもたった一日で起こってしまう悲劇だ。
毎年、稲刈りのシーズンになると何箱もの巣箱がヤツラの被害にあう。蜜をあと少しで採れるような巣箱がやられると精神的なダメージが大きい。
できる対策としてスズメバチトラップをいくつも仕掛けて捕まえている。
トラップの向こうの巣箱(スダレを掛けている)は、元気に営巣中だ。 スズメバチだけでなくアマガエルや蝶・カナブンのような虫もかかる |
この写真のようにスズメバチが溺れ死んでいるとすこしホッとする。
今年四月に入居した巣箱はこれからが採蜜のタイミング。
犠牲が最少で済むことを祈っている。
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