真夏日やら猛暑日といった言葉が当たり前になり、最高気温が30度を軽く超える日が続いている。ほとんどの人にとって好ましくないというか不快である外気温に間違いない。ただ我々はエアコンを稼働させたり、冷たい飲み物を飲んだりと、各種の文明の利器を使用し、避暑の術を心得ている。
この暑さは野生のミツバチにとっても深刻である。彼ら(正確には彼女たち)はほぼ密閉状態の狭い巣箱に、何千という仲間と生活して眠ることなく活動している。我々よりずっと過酷な環境にある。
だから外気温が低くなってきた夜においては、(むしろ天敵のオニヤンマやスズメバチ、カマキリ、スズメなどが来ないから昼よりも安心であろうからか)巣箱の外に出て涼むのがいつもの姿だ。べったり巣箱外側にへばつりいている。この写真は陽も落ち外気が涼しくなってきた19:30の入居中巣箱2箱の様子である。
直射日光が巣箱に当たら無いように簾で覆ったり、観察用小窓の蓋を外したりと、出来るだけ箱内温度が高くならないように工夫はしてやっているが、これ以上はどうしようもない。
あまりに過酷な状態が続くといきなり逃去してしまう習性があるハチたちである。過去何度となくこの苦い経験をしているが、可哀想なことをしたといつも心が痛むしもっと何かしてやれたのではと反省もしきりである。ただ彼らとて生存してゆくための厳しい選択の末であるから、仕方がないといえば仕方ないと諦めの気持ちもある。
定期的な巣箱見廻り点検が欠かせない。
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