2021年8月30日月曜日

里山プレミアム「令和3年産 谷津田安心米」予約販売開始 

 刈り取りを待つ谷津田の様子だ。


田んぼの稲穂が緑から黄緑色に、さらに黄色、黄金色になってきた。幸いに風で倒れた稲穂はごく一部。防獣フェンスに守られ、イノシシ被害も全くない。手間を掛けた甲斐あって例年になく綺麗な稲に育った。良いお米が穫れそうだ。

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今年からこの谷津田で収穫した米を「里山プレミアム 谷津田安心米」として限定販売することにした。栽培した田んぼが一カ所に限定された特別米である。山から滲み出た清浄な水だけで栽培し、天日干しによる自然乾燥である。化学肥料・農薬の使用は最低限(田植え時に少量、一回限り)に止めている。ほぼ農薬については無農薬と言って差し支えないと思う。農林水産省の定める「特別栽培米」は定義が細かくて、厳密には当てはまらないが、限りなくそれに近い条件での栽培である。

「清浄は安心の源」がコンセプトの米である。

品種はコシヒカリ。精米した白米450g(約3合)ずつ真空パックしてある。10袋一組の箱単位でのご注文・ご提供となる。。

(見本イメージ)
3合(450g)ずつの真空パック

価格は1箱10袋(4.5kg) 入りで3,300円(税込み)、送料無料。

今年度は50箱をご用意する予定。なお、今年度は初回でもあるので、ご注文頂いた方全員に我が家で採れたニホンミツバチの生はちみつ「玉川里山はちみつ」(50g入り 700円相当)ひと瓶を同梱し、プレゼントする予定でいる。こちらもまた里山プレミアムのひと品。十分ご堪能いただけるものと確信している。

希少な二ホンミツバチの生はちみつ
50g入り小瓶を全員にプレゼント

ご注文、お問い合わせは下記メールにてご連絡を。

hitachi-satoyama-farm@live.jp

2021年8月25日水曜日

カラミンサ 挿し芽

いまでは「ミツバチのため」というキーワードがいろいろな作業の動機付けになっている。

たとえば、この植物はミツバチが好む花がたくさん咲くから植えようとか。この樹木は花にミツバチが良く来るから伐採せずに残しておこうとか。花が少ない時期に花が咲くあの樹木を挿し木して増やして植えようとか。見て楽しむ、あるいは実った果実を楽しむという目的もあるのだが、それ以上にミツバチのためというのが目的となっている感がある。

今日、カラミンサを挿し芽した。


カラミンサの一つの品種であるカラミンサネペタは葉がミントの匂いがして、小さくて可愛らしい花がたくさん付く。その花は初夏に咲き出して11月頃までずっと咲き続けミツバチや他の昆虫がたいそう好む。いままさにたくさんの花を付けている。

挿し芽は簡単に・金を掛けずに花の株を増やす、最も手っ取り早い方法だ。今日はおそよ150ポット分の茎を切り取ってきて挿した。うまいこと根付けば自宅周辺の空いている場所にどんどん植え込む予定だ。




どこにだろうと、とにかくミツバチたちが好む花が大量に咲いていれば、すなわちそこがミツバチたちの楽園になる。

その咲き誇る姿をイメージしながらポットに次々挿した。単純作業だが楽しい。このあとはラベンダーの挿し芽を予定している。

われわれ人間にとっても(雑草でなくて管理されたキレイな)花が咲き乱れる風景というのは精神的にもたいへん良い。ココロが安らぎ和む。来年の植え付けが楽しみだ。

2021年8月24日火曜日

ワレモコウ

 暑い日が続いているが季節は秋に向けて着実に変化している。早生の品種の栗はもう既に落果し始めた。収穫が本格化する前に樹下の草刈りを進めている。


栗の木の周囲には秋の花、ワレモコウの群生場所がありまさにいま満開だ。8月もあと少しで終わる。

2021年8月20日金曜日

スズメバチ到来の季節

 ミツバチの天敵であるスズメバチはいま急速に数が増えてきている。

スズメバチは、越冬した女王蜂が初夏の時期から巣作りしつつ卵を産み育てる。ちょうどいまごろ第一次の成虫が巣立ち活動中だ。巣立ったスズメバチが不気味な模様の巣をさらに大きくさせていく。そして第二次・第三次とどんどん巣立ち数が増え、巣が大きくなる。

基本は肉食のスズメバチなのでミツバチは格好の餌である。

二ホンミツバチたちは果敢にスズメバチに挑んでいく習性がある。巣箱の入り口に集合し皆が一斉・同時に羽根を羽ばたかせ、来襲したスズメバチを威嚇したりもする。あるいはまた集団で襲い掛かりハチ団子状態にして熱殺することもある。DNAに組み込まれたすごい本能であるが、大挙して押し寄せてこられたらなす術がない。

入り口にスズメバチが固まって留まっていて、出入り口封鎖をすることも多々ある。出てくるミツバチ・帰還するミツバチを効率よく捕食するのだからヤツラも頭がよい。

あるいは巣箱内に侵入し、成虫蜂・幼虫を食い荒らすスズメバチもいる。こうなるとミツバチはタマラナイ。全て食われて群れが消滅するか、あるいは全員で逃げ出すかのどちらかだ。どちらもたった一日で起こってしまう悲劇だ。

毎年、稲刈りのシーズンになると何箱もの巣箱がヤツラの被害にあう。蜜をあと少しで採れるような巣箱がやられると精神的なダメージが大きい。

できる対策としてスズメバチトラップをいくつも仕掛けて捕まえている。

トラップの向こうの巣箱(スダレを掛けている)は、元気に営巣中だ。
スズメバチだけでなくアマガエルや蝶・カナブンのような虫もかかる

この写真のようにスズメバチが溺れ死んでいるとすこしホッとする。

今年四月に入居した巣箱はこれからが採蜜のタイミング。

犠牲が最少で済むことを祈っている。

2021年8月13日金曜日

2021 ブルーベリーコンフィチュール

 今年も「ブルーベリーコンフィチュール」が出来上がった。



使用している素材ははちみつとブルーベリーだけ。両方とも自家産だ。メーカー製のジャムには通常添加されてるゲル化剤やレモン汁、甘味料などは一切加えていない。毎年、常陸太田市の「パティスリー ナチュール」様に製造をお願いしている。いつも難しいお願いを快く引き受けてくださり感謝だ。甘さははちみつ由来で、かなり濃厚なジャムに仕上がっている。固定ファンもいらっしゃる。思うように数ができないので毎年数量限定となり、直ぐ完売状態。昨年からの予約も多い。つくづく有り難いことだと思う。

この一見なんのへんてつもない野山だけの田舎から、多くの人が心待ちにしてくれるバリューあるものが生み出される。そんな事例だと思う。

里山そのものに経済価値が潜んでいてそれをうまく紡いで顕在化させれば、田舎ももっともっと魅力的になる。

2021年8月10日火曜日

ブルーベリー収穫はいつも炎天下

今日は特別暑い一日だった。関東各地で37度だとか38度だとか。いやはや・・。近年、雨もひどく降るしやたらと暑いし、熱帯モンスーン気候の地かと思わせるような日本列島だ。

いま収穫がピークのブルーベリー。今日もこの炎天下に収穫に勤しんだ。一粒ずつ摘まんで収穫するため、籠一杯に摘むのも汗だくだ。作業には厳しいジリジリと照り付ける太陽だが、果実の完熟を促す大切なエネルギーだ。



ゴミを取り除き選別してすぐに冷凍庫に入れ保存する。
後にジャムに加工されるものあり、冷凍のまま食卓に上るものあり。
この紫紺の粒々にはたっぷりと夏の太陽のエネルギーが詰まっている。
多くの人々に笑顔をもたらすはずだ。

2021年8月8日日曜日

谷津田に霧がかかる

 台風のもたらす雨であろう、時折激しく、また時折ぴたりと降り止む忙しい空模様だった。

今日のような雨雲が低く垂れ込んで湿度が高い日には、この辺りの比較的低い山の間にも霧が立ち込める。見慣れた風景だが、ちょっとした深山幽谷の雰囲気が漂う。

手前にアオサギの姿が

今日はその霧がかかり、森が霞んだ。

その間をアオサギが悠々と舞い降りてくる。霧と相まって優美な姿は一幅の絵のよう。僅かに色づき始めた稲穂の田んぼで、餌を探す姿もまたいい。

この森に降り注いだ雨は、ゆっくりゆっくり染み出て清浄な流れを作り、この谷津田に流れ込む。

谷津田に注ぎ入る森からの清水

湿潤で豊かな実りの里がある。

2021年8月5日木曜日

お化けカボチャの状況(8/5)

7月27日の計測時に胴囲166cmだったカボチャは、今日計測してみたところ175cmになっていた。この9日間で9cm膨らんだ。計算上では直径は3cmほど大きくなったことになる。さすがに大きい。畑の中で存在感が増している。



適度な降雨と高温に加え、追肥がだいぶ効いているようだ。外皮は次第にベージュ色からあの独特のオレンジ色に変化してきているし、縦縞も目立ってきた。見廻りも楽しい。

2021年8月4日水曜日

毎日の酷暑は他の生き物にも酷である

 真夏日やら猛暑日といった言葉が当たり前になり、最高気温が30度を軽く超える日が続いている。ほとんどの人にとって好ましくないというか不快である外気温に間違いない。ただ我々はエアコンを稼働させたり、冷たい飲み物を飲んだりと、各種の文明の利器を使用し、避暑の術を心得ている。

この暑さは野生のミツバチにとっても深刻である。彼ら(正確には彼女たち)はほぼ密閉状態の狭い巣箱に、何千という仲間と生活して眠ることなく活動している。我々よりずっと過酷な環境にある。

だから外気温が低くなってきた夜においては、(むしろ天敵のオニヤンマやスズメバチ、カマキリ、スズメなどが来ないから昼よりも安心であろうからか)巣箱の外に出て涼むのがいつもの姿だ。べったり巣箱外側にへばつりいている。この写真は陽も落ち外気が涼しくなってきた19:30の入居中巣箱2箱の様子である。


直射日光が巣箱に当たら無いように簾で覆ったり、観察用小窓の蓋を外したりと、出来るだけ箱内温度が高くならないように工夫はしてやっているが、これ以上はどうしようもない。

あまりに過酷な状態が続くといきなり逃去してしまう習性があるハチたちである。過去何度となくこの苦い経験をしているが、可哀想なことをしたといつも心が痛むしもっと何かしてやれたのではと反省もしきりである。ただ彼らとて生存してゆくための厳しい選択の末であるから、仕方がないといえば仕方ないと諦めの気持ちもある。

定期的な巣箱見廻り点検が欠かせない。