2018年11月16日金曜日

実生モミジ

モミジの実生苗を育てている。

毎年、他所できれいに紅葉しているモミジを見つけては、せっせと種を拾ってきて、芽吹かせている。
手元で背丈が20センチ程まで育て、その後は山に植える。

今年も既に40本ほど植えただろうか。
根付かなかったり、下草刈りの際に誤って草といっしょに刈り取ってしまうものも多いが、大半が順調に育ってくれているようだ。
あと10年も経ったら、この山はそこかしこで選りすぐりの綺麗なモミジがしっかりと存在感を増してくれるはずだ。素晴らしい紅葉山になるはずだ。
日本人の琴線に触れるような景色、愛でてもらえるような景観を、じっくり期間かけて自分で作り上げてゆくというのはなんとも楽しい作業だ。

これら手元のポット苗のモミジも、小さいながらしっかりと色づき紅葉している。

来年には山に植えたいと思う。

2018年11月11日日曜日

分蜂群誘引装置

今年は、探索蜂・分蜂群を誘き寄せることを目的として「太陽光蜜蝋融解装置」なるものを作って空き巣箱前に設置してみた。
黒いテープで覆ったアルミ缶に蜜蝋を入れ太陽光の熱で溶かして臭いを出す簡易な装置である。名付けて『Plein Soleil Ⅰ型』という。(→ 2018/3/28ブログ参照)
2ℓのペットボトルを半分にしたものと、アルミボトル缶に黒テープを巻いたもの。
アルミボトル缶の中に蜜蝋を20gほど入れる。これでひとシーズン持つ。

ペットボルト(下)の中に缶を入れて
上からペットボトル(上)を押し込みカバーする。

アルミ箔を貼ったザルの中央に乗せて、
巣箱近くの日の当たる場所に設置する

設置した50の空き巣箱の全てにこれを設置し、万全の策を講じて今年の捕獲シーズンを迎えた。
その結果であるが、分蜂ピークが過ぎた7月中旬の集計では17群を新たに捕獲できている。(2018/7/11ブログ)
その後も、若干の逃去と捕獲の繰り返しが続いたが、飼育箱(越冬群+新規捕獲群-逃去群)入居箱の最多のスポット記録は24群で、過去最高を記録している。
(ちなみに、11月10日現在は11群となっている。10月はスズメバチ被害が夥しく、ひと月の間に6群が消滅してしまった)

一部の箱には待ち箱ルアーを取り付けたので、その効果によるものも当然にあるだろうが、ルアーを付けていない箱にも分蜂群が8箱ほど入居してくれている。
厳密な比較検証のための条件が整っていないため、純粋にこの装置だけによる効果のほどは分からぬが、個人的な感覚では大成功と感じている。

巣くずを煮て蜜蝋を作ったことがある方なら経験済みだろうが蜜蝋が溶けた匂いで、ハチたちがワンサカ寄ってくる。あの独特の臭気がハチは大好きだ。4月~6月、晴れた日にはアルミ缶の中は簡単に70℃ほどになり、中の蜜蝋がドロドロになって缶の開口部から臭気が立ち昇る。晴れた昼間はずっとあの臭気が撒き散らされ続けるのであるから探索蜂が気が付かぬはずはない。巣箱がここにあると気付かせるのが大変なのだから、効果はテキメンである。

従来の手法である巣箱本体や天板に蜜蝋を塗り付ける方法は、時間の経過とともに発臭効果が低減してしまうのは避けられない。だがこの装置ではシーズン中ずっと(晴れさえすれば)効果が期待できるのである。

大仰な作りではなく容易に作れるうえに、コストも極めて低廉。
晴れさえすればよいときているのだから、これほどのコストパフォーマンスのよいものはあるまい。
ミツバチを楽しむには、まずは分蜂群を捕獲するのがひとつの重要なステップである。これを逃すと1年が無駄になる。
キンリョウヘン、待ち箱ルアーと並ぶ効果が期待できるものと自負している。
お奨めだと思うが。

2018年11月8日木曜日

焼きシイタケは美味い

我が家のシイタケ原木はいまたくさんのシイタケが生えている。
野外で育てる原木シイタケは、春先と今が旬である(他の時期は全く生えない)。

菌床栽培か原木栽培かの違い(いまはどちらの栽培方法であるのかの表示義務があるのでパッケージには必ず書いてある)は知っている人も多かろうが、スーパーには一年中並んでいるシイタケであるので旬の季節があることを知らない人は意外に多い。
◆  ◆  ◆  ◆
肉厚で開ききる直前のしっかりとしたカサのシイタケの姿形には、惚れ惚れしてしまう。
数年前に切り倒してシイタケ菌を植え付けた後は、いわばホッタラカシでほぼ管理不要の原木だ。その原木からこんな素晴らしいものがどんどん生えてくるのであるから、感動ものだ。
無から有を作ってくれる自然とは、なんと素晴らしいものだろうか。何よりもわれわれ人間が生きてゆく上で必要不可欠の「食物」をもたらしてくれるのである。
その食物を作り出すこの田舎の農的生活である。消費するだけの都市部生活に較べ、物質的にも精神的にもなんと豊かで奥深い生活であることか。こんな魅力的な生活がなかなか理解されないのが残念で仕方ない。
◆  ◆  ◆  ◆
こんなシイタケを収穫して、新鮮なうちに焼いて食べるとタマラナイ。
これをつまみに、350mlの発泡酒缶、2缶は軽くいける。たまには日本酒も良い。

小生のいつもの調理方法は、①ごま油とすりおろしニンニク(チューブ入り)をフライパンに入れ、少々加熱して馴染ませる。②シイタケを入れて両面を少し焦げるまで焼く。③蓋をして弱火で5分ほど加熱。焦がし過ぎぬよう注意だ。③蓋を取って醤油を垂らして出来上がり。熱々のうちに頬張る。至福の瞬間がやってくる。

時には、網に乗せて焼いて醤油を垂らすというシンプルな食べ方もよいし、バターと醤油を垂らして焼いてもよい。マヨネーズを掛けても良い。すりおろしショウガと醤油で食べるのも良い。
だが、ときどきはこのパンチの効いたニンニク風味の焼きシイタケが無性に恋しくなる。
いまふんだんに取れるからこそできるシイタケ三昧。
それでも食べきれぬので、天日乾燥させてもいる。鍋の季節には干しシイタケが大活躍だ。

2018年11月5日月曜日

柚子を収穫する

待ちに待った柚子の季節が到来だ。
今年も、濃い緑の葉っぱの間に黄色い実がたわわに付いている。

今日はコンテナボックスいっぱいの柚子を収穫してきた。


加工製造をお願いしている市内のケーキ店「Trois Freres」さんに届けて、柚子皮を「玉川里山はちみつ」と合わせてジャム(コンフィチュール)を作って頂くことになっている。

鮮やかな黄色い果皮は適度に食感を残し、口から鼻孔に抜ける爽やかな柚子の香りは絶品。百花蜜の甘さと柚子皮のほろ苦さが相乗効果を発揮したベストマッチングの逸品で、昨年も大好評ですぐさま完売してしまった品だ。
ことしははちみつも十分に確保できているので、数量を昨年の倍製造してもらう計画でいる。

余談であるが、パンに付けて召し上がるのもお勧めではあるが、個人的にはバニラアイスクリームにトッピングして食べるのが超絶美味かと。なんとも情けない貧弱な味覚しか持ち合わせていない小生なのだが、そんな身ながらこれだけは間違いなく美味いと思う。バニラと柚子の絶妙のハーモニーが堪らない。市販の柚子ジャムなどではけっして出せない味だろう。

今月末には、この季節だけ・数量限定で販売店に並ぶ予定だ。

2018年11月3日土曜日

綿の蒴果

やっと綿の果皮が蒴果(さくか)し始めた。5月の種まきからほぼ半年経つ。

姿を現した真っ白な綿はちょっとした感動ものである。
まだ青く固い果皮も多いことから、収穫はもう少し先の話だ。
台風で倒されたてしまったが実は落ちずに持ちこたえた
厳密には、摘み取った状態までのものが『棉』で、種子を取り除いたあとの状態のものが『綿』と呼ぶのだが、区別しないことも多い(Wikipedia)のだそうだ。

既に綿繰り機(種取り機)も購入し、準備万端である。

綿花の収穫、種取り、綿打ち・・・問い合わせも若干だが頂いている。
どんなものになるか分からぬが、ワークショップを開催しようと思っている。