2016年7月21日木曜日

無駄のない還元・リサイクル

はちみつを濾過する際には、L社のクッキングペーパーを使っている。
いろいろな素材を試してみて、織り目の細かさ、大きさ(広さ)、使いやすさ、価格、で頭一つ'リード'している感がある。3年前からこの製品で定着している。

濾過作業が終わった後のペーパーには蜜がたっぷり染み込んでいる。粘性が高いから余計なのだが、染み込んだ蜜は自然には垂れ落ちてこない。絞ればまだ蜜は取り出せるはずだ。
だが、(品質的には何一つ変わらぬはずなのだが)そうして出した蜜を瓶詰するのは何となく抵抗がある。
最初のころは使用したベタベタのポリ手袋とともに捨てていたのだが、これとてみつばちに対するレスペクトに欠ける気がして抵抗があった。
そこで、一昨年前からは、取り外したペーパーをみつばちの巣箱の前に置くことにした。
                                         
瞬く間にたくさんのみつばちが群がり、甘い蜜を吸い始める。
みつばちに対する『給餌』ともいえるし、またとないゴチソウのサプライズもいえる。
(→花が極端に少なくなる冬場に、市販の砂糖を溶かして給餌する飼育者もいるようだが、我が家のみつばちたちにはそれはしたことが無い。彼女たちが口にするものはすべからく生息圏に自然にあるものであるべき、との信念からだ。かわいそうな気もするが自然の生き物が当然に負うストレスはそのままが良い。)
蜜を含んだペーパータオルに群がるみつばちたち
当初は蟻の群がりも心配したが杞憂であった。どうやらこの蜜を蟻が見つけて近寄ってくる前に、ほぼなめ尽く・食べ尽くすすようだ。
食べつくし、みつばちが近寄らぬようになって初めてこのペーパーを捨てることになる。

食された蜜は、餌となって生きるために使われるのか、はたまた巣に運ばれ再び蜜としてリサイクルされ蓄えられているのかは分からぬ。
しかしながら、このようにして彼女たちに無駄なく還元していることがなんとなくうれしいし、嬉々として群がる姿がほほえましく、しばらく眺めている。癒しのひと時になっている。

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