2016年1月3日日曜日

100年後を見据えたプロジェクト

一昨年の暮れに、職人さんを頼んで山の木立を伐採してもらった。
2014/12の伐採作業風景1
伐採を頼んだ一帯は、樹齢百年経っているような大木が多いうえ、急斜面であり、さらにはその下側には墓地があるという、素人が容易に切り倒すことができない難易度の高い場所であった。
職人さんはプロの道具を巧みに駆使し、手際よく切り倒しては枝を払い落し、丸太にしていった。
2014/12の伐採風景2
倒した木の枝や丸太となった太い幹は、諸事情があってそのままに残したものだから、そのあとの片づけが大変ではあった。それもなんとか去年の春までには片付けて、どうにか山肌はキレイになった。夏場には数回にわたって下草刈りも行った。

場所は屋敷続きであり先祖の眠る墓地が山裾にある山である。
毎日目にするその風景がすっきりしているのは、精神衛生上非常によろしい。ご先祖様も喜んでくれたに違いない。

せっかくキレイになった斜面であるので、見た目をさらに良くすべく花木を集中して植えている。
彼岸花の球根を株分けしてを山肌に植えもしたし、さらにはレンゲの種を山肌一面にばらまいた。レンギョウ、山吹、アジサイ等の苗も大量に植栽した。
今年は墓地周辺はいろんな花が咲いて、我々の目を楽しませてくれるはずだ。

一方で、山肌を彩るもう一つの大切な植物、モミジの植栽計画も進めている。
紅葉シーズンに他所で見かけた彩りの美しいモミジは、その樹木の周辺に生えている実生の幼木を探して引っこ抜いてきては集めている。既に50本以上になった。
と同時に、その親木の枝に付いている種子=実を集めては撒いて、実生苗作りに勤しんでいる。

これらモミジの木や各種の花が、この山肌を鮮やかに埋め尽くす時が来る。
数十年後、いや100年後になるだろうが、それを楽しみに、毎年の地道な作業を続ける。
不思議と苦ではなく、むしろ楽しくて仕方がない。
                                           
小生の場合は個人の道楽のようなものだが、同じように山にモミジを植えるプロジェクトを村として進めている場所があることを知った。
東京の桧原村が進める『人里もみじの里プロジェクト 100年後を見据えた里山づくり』だ。
かなり気合が入っているみたいだ。
狙うところは全く同じで次世代に向けて残す資産を作るプロジェクト。息の長いプロジェクトだ。
ちなみにここでもミツバチ飼育・はちみつ販売が行われ、里山保全活動とセットだ。

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