2014年2月9日日曜日

稲株と雪 一瞬の静謐

立春を過ぎての雪。
寒気も去りやらぬなか、田一面に積もった雪がほんのわずか融け始めると稲株が姿を現す。
山間(やまあい)の空気はまだまだ冷たく、吐いた息は白く空を漂い、風は頬を刺す。

何の変哲もない田んぼに降った雪と稲株の風景だが、このキーンと張りつめたような大気の冷たさと静けさが、好きだ。

水稲の作業が始まるまでの一瞬の静謐。
不思議と稲株の根元から融け始める

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