第1には、他に急いですべきような農作業らしきものがまだ無い時期だということ。
第2に、雑木を伐採してゆくと、次第に里山がかつての手入れされた美しい姿へと変貌して行く。それを眺めつつ自らのペースで仕事を進めるのがなんといっても楽しいということ。
切り株に腰を下ろし休憩していると、オレンジ色が美しいジョウビタキが近寄ってきたりする。野鳥を眺めつつ熱いコーヒーを啜るのは至福の時である。
ジョウビタキ |
息が上がることもしばしば。体は暖まり健康な汗を存分にかく。
全身を使う有酸素運動の見本のようなものであって、とにかく健康体になるのである。
楽しくて健康になる。これだからやめられない。
第4に、シイタケの原木が確保できる。闇雲に木を切っている訳ではない。
(ただ、今年は原木の切り出しを止めた。ここ3年間は毎年50〜60本ずつ増やしてきたこともあって、収穫がそれなりにできるようになったためだ。)
山作業に必須なのが『チェーンソー』。
チェーンソー |
優れもののマシンであるが、使っているうちにチェーンの刃が摩耗するため切れ味がガクンと悪くなる。こうなるとエンジンに余計な負荷がかかってしまうので要注意。
ために、チェーンの刃をヤスリで研いで切れ味を戻す作業が不可欠となる。
これを目立てという。
チェーンは高価である。研ぎながら大切に使っている。
だがこの目立てがなかなか難しい。
今もって下手くそで、何度やっても満足いく研ぎ方ができたためしがない。
ヘタはヘタなりに時間を要したが、ある程度のコツを習得した。
この習得過程もまた楽しい。
(我が家で使っているバーサイズ35cmタイプのものは、替えのチェーンは3,000円ほどする。そうそう簡単に買い替えできない)
ネットで探すと、研ぎ方について詳細に解説してくれているテキストらしいものもある。
チェーンソーの正しい目立て
・・・これはかなり詳しい。
やはり実践が一番だとは思うが、経験からいうとこのようなテキストはけっして無駄ではない。
頭で仕組みや理屈をある程度理解しておくと、無駄な作業をしなくて済む。
チェーンの仕組みを分かっていると違うと思う。
目立てに使う棒ヤスリ |
前掲『チェーンソーの正しい目立て』に紹介されていた言葉が実に良い。
『ソーチェーンはノコギリである。 ノコギリは刃物である。刃物は切れなければならない。』
『刃物は泣くほど研げ、笑うほど切れるぞ。』
全くもってその通り。いずれも真理である。
山頂の鉄塔周辺まで作業が進み、見違えるようにスッキリとした。 だが、まだまだ作業は続く。 |
0 件のコメント:
コメントを投稿